概要
レオ・バーネット・ビルは、シカゴ中心部のイリノイ州、シカゴ川北岸に建つランドマーク的なオフィス・タワーである。ノース・ディアボーン・ストリートの35 West Wacker Drive に位置し、建物は50階建てで高さ635フィート(193m)に達する。1989年の開業時には市内でも屈指の高層建築の一つに数えられ、ループ地区やワッカー・ドライブ回廊に近い川沿いのスカイラインを形づくる重要な要素として、現在もシカゴ川に隣接して目立つ存在である。
設計と建築家
このタワーは、ケビン・ローチ・ジョン・ディンケルー・アンド・アソシエイツがショウ&アソシエイツと協働して設計した。建物の外観とディテールには、20世紀後半のポストモダン商業建築の特徴が反映されており、重厚な量塊感と、丁寧に仕上げられた外装材が組み合わされている。技術仕様やプロジェクトの整理されたデータについては、建築系の資料やデータベースにまとめられた記録をこちらで参照できる。
素材とファサード
外装には、耐久性の高い仕上げが組み合わされている。天然石と石造系の外装材による被覆に加え、広いガラス面が用いられている。出入口や低層部には花崗岩やその他の石造要素が使われ、カーテンウォール部分ではステンレス製のマリオンを伴うガラスが採用されている。窓割りは、より大きな固定ガラスの両脇に細い可動窓を配する「シカゴ窓」の地元の伝統に沿っており、多くの窓の区分にはステンレス鋼が用いられている。
歴史と用途
1989年、都心部の商業開発が再び活発になった時期に完成したこのタワーは、レオ・バーネット広告会社の名にちなみ、長く同社の拠点となった。主用途はクラスAのオフィス空間で、企業テナントは上層階を占め、地上階にはワッカー・ドライブに面した小売やサービス用途が入る。川沿いという立地と交通機関への近さは、専門職向け企業にとって魅力的な場所となっている。
建築的意義と特徴
この建物は、伝統的な素材と現代的な高層技術を組み合わせるポストモダン的アプローチの例としてしばしば挙げられる。主要な特徴には、歩行者の視点に合わせた重厚な石工事、塔状の輪郭における垂直性の強調、そして慎重に構成された窓グループが含まれる。構造は、一般的な高層建築の実務を反映して、床とコアに鉄筋コンクリートを組み合わせた鋼材系の部材に依拠しており、同時代のコンクリート利用の手法とともに成立している。
- 住所:35 West Wacker Drive at North Dearborn Street
- 高さ:635フィート/193m、50階建て
- 建築家:Kevin Roche John Dinkeloo & Associates、Shaw & Associates
- 様式:ポストモダンの商業高層建築
今日、レオ・バーネット・ビルは実用的なオフィス・タワーであると同時に、シカゴの中心業務地区に建築的多様性をもたらす川沿いのランドマークとして評価されている。