若草物語(リトル・ウーマン、1933年映画)—ジョージ・キューカー監督、キャサリン・ヘップバーン主演
1933年映画『若草物語』—ジョージ・キューカー監督、キャサリン・ヘップバーン主演。南北戦争期の姉妹の絆を描く名作、感動と演技が光るクラシック。
リトル・ウーマン』は、1933年にジョージ・キューカーが監督した白黒のアメリカRKO映画である。ルイザ・メイ・オルコットの同名の本を原作とした映画である。主演のキャサリン・ヘップバーンがジョー、ジョーン・ベネットがエイミー、ジーン・パーカーがベス、フランシス・ディーがメグ、エドナ・メイ・オリバーがマーチおばさん、スプリング・バイントンがマーミー、ポール・ルーカスがベアー教授、ヘンリー・ステファンソンがローレンス氏、ダグラス・モンゴメリーが隣の家の少年ローリーとして出演しています。映画は、19世紀のアメリカ南北戦争中のマサチューセッツの村に住む4人の姉妹の生活を描いている。映画は成功し、アカデミー賞作品賞にノミネートされた(しかし、敗れた)。
あらすじ(簡潔)
物語は、南北戦争の時代、マーチ家の四姉妹—しっかり者のメグ、奔放で作家志望のジョー、内気で心優しいベス、気ままな末妹エイミー—の日常と成長を描く。父親が戦争に出て留守の中、姉妹たちは家族の絆や恋愛、夢・挫折・赦しを通してそれぞれの人生を見つけていく。ジョーは作家としての道を模索し、マーミー(母)や周囲の人々との関係を通じて自分の使命を自覚する。物語は姉妹の成熟とそれぞれの結末(友情や結婚、自己実現)を温かく描き出す。
キャスト(主要)
- ジョー(ジョー・マーチ) — キャサリン・ヘップバーン
- エイミー — ジョーン・ベネット
- ベス — ジーン・パーカー
- メグ — フランシス・ディー
- マーチおばさん(Aunt March) — エドナ・メイ・オリバー
- マーミー(母、Mrs. March) — スプリング・バイントン
- ベアー教授(Professor Bhaer) — ポール・ルーカス
- ローレンス氏(Mr. Lawrence) — ヘンリー・ステファンソン
- ローリー(隣の家の少年) — ダグラス・モンゴメリー
製作と演出
監督のジョージ・キューカーは、女性の心理や家庭内の細やかな関係を描くことに長けた人物として知られ、本作でも姉妹たちの感情や成長を繊細に映像化している。RKOによる白黒映画として撮影され、当時のハリウッド作品らしい洗練された美術や衣装で19世紀の雰囲気を再現している。キャサリン・ヘップバーンの当たり役の一つとされるジョー役は、彼女の強い個性と反骨精神を生かした演技で高く評価された。
評価・受賞
- 公開当時、批評家からは演技と脚色のバランス、キューカーの演出に対して好意的な評価が寄せられた。
- 本作はアカデミー賞の作品賞にノミネートされた(受賞は逃した)。
影響とレガシー
『リトル・ウーマン』はオルコットの原作を映像化した代表的な作品の一つで、以降の映画化・舞台化・テレビ化の基準となった。キャサリン・ヘップバーンの演じたジョー像は後の多くの解釈にも影響を与え、同作は1949年版、1994年版、そして2019年版など複数の映画化作品と比較されることが多い。家庭ドラマとしての普遍性、姉妹の成長を描く普遍的テーマは現在も支持され続けている。
補足(入手と鑑賞)
古典映画として現在も研究・再評価の対象であり、映画史や女性像の変遷を学ぶうえで重要な資料となっている。近年は映画の再上映や映像ソースの保存・復元によって、新しい世代の視聴者にも見られる機会が増えている。
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