ロストウィズィール(Lostwithiel):コーンウォールの歴史的町 — レストルメル城・中世橋・セント・バーソロミュー教会
ロストウィズィール(コーンウォール)—レストルメル城・中世橋・セント・バーソロミュー教会を巡る歴史散策。ファウィー川沿いの風情漂う小旅行ガイド。
Lostwithielは、イギリス・コーンウォールのファウィー川河口にある小さな町です。2001年の国勢調査によると、人口は2,739人でした。タヴィストックからトゥルーロに抜けるA390号線と、川の上流の潮流に挟まれたフォーウィー川流域にある町である。
ロストウィズィール駅は、プリマスからペンザンスへ向かうコーニッシュ・メイン・ラインにある駅です。町の南側、14世紀初頭に建設された中世の橋を渡ったところにある。支線は、陶土列車をフォウイまで運んでいます。
ロストウィジールの代表的な建造物は、セント・バーソロミュー教会とレストルメル城です。
概要と歴史的背景
ロストウィズィール(Lostwithiel)は、狭い谷と河口を利用した自然の港に面して発展した町で、中世から近代にかけて地域の行政・商業の中心として栄えました。特に錫(tin)産業に関わるスタナリー(stannary)組織との結びつきが深く、当時の街路や建物にその面影が残っています。町並みは古い石造りの建物や曲がりくねった通りが特徴で、散策に適しています。現代では観光や小規模な地元産業が中心となっていますが、人口はおおむね数千人規模で落ち着いた雰囲気です。
レストルメル城(レストルメル・キャッスル)
レストルメル城は13世紀に築かれた円形の城郭(シェルキープ)を持つ遺構で、コーンウォール地方でも保存状態の良い中世城郭の一つです。城は高台に位置し、かつては領主の居館として用いられ、周囲の渡河路や田園を見渡せる要衝でした。現在は遺構として一般公開されており、石造の遺構や周辺の景色を楽しめます。管理や保存については英国内の保存団体が関与していることが多く、訪問者向けの案内表示が整備されています。
中世の橋(石造橋)
町の南側に架かる中世の石橋は、14世紀初頭に建設された歴史的な橋で、当時の交通と商業活動を支えた重要な構造物です。複数のアーチで構成された石造りの橋は今日まで残り、修復を経ながらも昔ながらの風情を保っています。橋周辺はフォーウィー川沿いの散策路や写真スポットとして人気があります。
セント・バーソロミュー教会
セント・バーソロミュー教会は町の宗教・文化の中心で、起源は中世にさかのぼります。建物自体は数世紀にわたる改修や増築を経ており、内部には古い墓碑や装飾、歴史的な遺物が残されています。教会の塔や彫刻、ステンドグラスなどは地域の歴史を伝える重要な要素で、礼拝だけでなく観光でも訪れる価値があります。
見どころと過ごし方
- 城と教会の見学:中世の遺構を中心に町の歴史に触れられます。
- リバーサイドの散策:フォーウィー川沿いは静かで写真映えする散歩道が続きます。
- 古物店・ギャラリー巡り:小さなアンティークショップやアートギャラリーが点在しています。
- 鉄道でのアクセス:ロストウィズィール駅はコーニッシュ・メイン・ライン上にあり、プリマスやペンザンス方面からの訪問が便利です。
実用情報・交通
車ではA390号線が主要アクセス路で、近隣のトゥルーロやタヴィストック方面と結ばれています。鉄道は主要都市とを結ぶ路線上にあり、日帰り観光やコーンウォール北部・南部への移動にも便利です。町は中心部が保存地区になっているため、狭い路地や一方通行が多く、徒歩での散策がおすすめです。
まとめ
ロストウィズィールは中世からの歴史と落ち着いた町並みを残すコーンウォールの小都市で、レストルメル城や中世の橋、セント・バーソロミュー教会など見どころが揃っています。歴史に興味がある方、のんびり散策したい方に向いた場所で、季節を問わず穏やかな滞在が楽しめます。


ファウィー川にかかる橋
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