『Make Way for Ducklings』:ロバート・マクロスキーの1941年刊絵本(カルデコット賞受賞)
『Make Way for Ducklings』—ロバート・マクロスキー作の1941年絵本。カルデコット賞受賞、ボストンを舞台にした愛らしいマガモ家族の名作児童文学。
Make Way for Ducklings』は、ロバート・マクロスキー(Robert McCloskey、1914–2003)によって書かれ、イラストが描かれた子供向けの絵本です。1941年に初版が刊行され、舞台はマサチューセッツ州ボストンの中心にある公園、ボストン・パブリック・ガーデンのラグーンの中にある島で、そこで家族を育てることにした一羽の母アヒルとその8羽の子アヒルの生活をやさしい筆致で描いています。物語は都市の風景と日常の中にある小さな冒険を丁寧に追い、子どもにも大人にも親しまれる温かさがあります。
画風と受賞
Make Way for Ducklingsは、木炭で描かれた後、亜鉛にリトグラフを施したマクロスキーの絵が評価され、1942年にカルデコット・メダルを受賞しました。モノクロームの落ち着いた表現と的確な線描は、登場人物(といっても動物ですが)のしぐさや町の雰囲気を印象的に伝え、物語のテンポの良さと相まって高い評価を受けています。
像とその広がり
この本の人気は高く、実際にパブリックガーデンには母アヒルとその8羽の子アヒルの像が設置されました。台座のそばで子どもたちが写真を撮る光景はボストンの名物のひとつになっています。彫刻家ナンシー・ショーン(Nancy Schön)によるこのブロンズ像は1987年に設置され、その後1991年にバーバラ・ブッシュがSTART条約の一環としてライサ・ゴルバチョフにこの像のコピーを贈り、作品はモスクワのノボデヴィチ公園にある、という国際的なエピソードも生まれました。
評価と批判、そして影響
絵とテンポの良さから、刊行から60年以上経った今でも広く読み継がれており、2003年には累計で200万部以上を売り上げたと報告されています。一方で、物語のプロット(筋立て)が単純で登場人物の内面描写が浅いといった批判もあります。とはいえ、その簡潔さが幼年読者には親しみやすく、作品全体の魅力となっている面も大きいです。
また、地域文化や観光資源としての価値も高く、学校の読み聞かせや図書館の定番、ボストンを訪れる観光客が立ち寄るスポットとして長く愛されています。作品はアメリカ国内外で翻訳・刊行され、世界中の子どもたちに親しまれてきました。
参考的な補足
- 作者ロバート・マクロスキーは絵本作家として多数の作品を残し、写実的で温かみのある挿絵が特徴です。
- 本作は都市の中の自然や家族の絆をやさしく描く点で、世代を超えて読み継がれています。
- 文化的・象徴的な存在として、ボストンの地域アイデンティティにも結びついています。
質問と回答
Q: 『Make Way for Ducklings』の作者とイラストレーターは誰ですか?
A: ロバート・マックロスキーです。
Q: 『Make Way for Ducklings』はどのような内容ですか?
A: この本は、マサチューセッツ州ボストンの真ん中にある公園、ボストン・パブリック・ガーデンのラグーンにある島で家族を育てることにした2羽のマガモの話です。
Q: 『Make Way for Ducklings』が最初に印刷されたのはいつですか?
A: 1941年に印刷されました。
Q: 「Make Way for Ducklings」はどのような賞を受賞しましたか?
A: 『Make Way for Ducklings』は、木炭で描かれ、亜鉛にリトグラフされたマクロスキーの絵が評価され、1942年のコールデコット・メダルを受賞しました。
Q: 母アヒルと8羽の子アヒルの像はどこにあるのですか?
A: 母鴨と8羽の子鴨の像は、ボストンのパブリックガーデンにあります。
Q: START条約の一部として、この像のコピーが贈られたのは何年ですか?
A: 1991年、START条約の一環としてライサ・ゴルバチョフに像のコピーが贈られ、作品はモスクワのノボデビチー公園にあります。
Q:『Make Way for Ducklings』が今でも高く評価されているのはなぜですか?
A: 「Make Way for Ducklings」は、その絵とテンポの良さから、60年以上経った今でも高い評価を受けています。
百科事典を検索する