ピュイ・ド・ドーム県には5つのarrondissement(区)がある。フランスの県はもちろん、他の国でもarrondissementに分かれており、英語では地区(場合によっては行政区)と訳されることがある。各 arrondissement の中心となる都市は、フランス語で「sous-préfecture」に相当する都市を指し、英語では subprefecture と呼ばれる。
県の県庁所在地がその区の首府にある場合、その都市は県庁所在地(préfecture)としての役割を果たす一方で、区の中心としての機能も兼ねることがある。つまり、ある都市が県の中心であれば、それが所在する arrondissement の中心でもあるということだ。
Arrondissements はさらに Communeに、また行政上の選挙単位としてのカントン(canton)に分けられる。区は主に行政管理や統計の単位として使われ、地域ごとの行政サービス(警察、教育、道路管理など)の調整に役立っている。
ピュイ・ド・ドームの5つの区は、以下の通りです。各区名とその中心(県庁所在地・副県庁所在地)、および特徴を簡潔に示します。
- クレルモン=フェラン(Clermont-Ferrand) — ピュイ・ド・ドーム県の県庁所在地(préfecture)であり、同名の arrondissement の中心都市でもあります。県内最大の都市で、経済・文化の中心地。古代火山群である「ピュイ山(Puy)」群に近い位置にあります。
- アンベール(Ambert) — 副県庁所在地(subprefecture)を置く arrondissement。山間部に位置し、伝統的な産業や農業、チーズ(Fourme d'Ambert など)で知られています。
- イソワール(Issoire) — 南部に位置する arrondissement の中心都市。ロマネスク様式の教会など歴史的建造物があり、地域の商業・文化の拠点です。
- リヨン(Riom) — (注意:この文脈ではリヨンではなく リオム(Riom) が正しい県内の arrondissement 名です)リオムは北部に位置し、歴史ある街並みと行政機関が集中する都市で、司法や教育面でも重要な役割を果たします。
- ティエール(Thiers) — ナイフや刃物の産地として有名な町を中心とする arrondissement。工芸・中小企業が地域経済の中心で、伝統産業が色濃く残る地域です。
補足:arrondissement の制度はナポレオン時代(1800年ごろ)に導入され、以後フランスの地方行政の基本単位の一つとして使われてきました。ピュイ・ド・ドーム県内でも、人口分布や地形に応じた行政サービスの配分に arrondissement の単位が活用されています。

