メドラー(Mespilus germanica)とは:特徴・歴史・栽培・食用法
メドラーの起源・歴史から特徴、栽培法、最適な気候・手入れ、保存&食用法まで写真付きで分かりやすく解説。
メドラーは木であり、この木の果実の名前です。ラテン語名はMespilus germanicaで、和名はそのまま「メドラー」と呼ばれますが、ドイツ原産ではありません。西アジア〜南東ヨーロッパを中心に分布し、約3000年前にカスピ海周辺で栽培されていた記録があります。ギリシャには紀元前700年頃、ローマには紀元前200年頃に渡来し、ローマ時代から中世にかけては重要な果実植物とされました。しかし、17世紀から18世紀にかけて人々はメドラーではなく他の果物を好むようになり、今日では栽培が減っています。
特徴
メドラーは落葉低木から小高木で、良好な条件では高さが最大で約8メートルに達します。典型的な寿命は30〜50年程度とされますが、栽培条件によって変わります。葉は濃い緑色で、長さは最大約15センチ、幅は約3センチほど。晩春に白い花を咲かせます。果実は赤褐色〜黄褐色で、直径は一般に約2〜3cm程度(品種によってやや大きくなるものもあります)。収穫直後は非常に硬く、渋味や酸味が強いため、そのままでは食べにくいのが特徴です。
歴史と利用
前述のようにメドラーは古代から栽培され、ローマ時代や中世の文献にも登場します。過去には、生食だけでなく保存加工(ジャムやゼリー、ペースト)や薬用としても利用されてきました。特に果実を柔らかくして甘みを出す「bletting(ブレッティング)」という熟成処理が伝統的に行われ、これにより渋みやえぐ味が抜け、独特の香りと甘みが出ます。
栽培と手入れ
- 気候・場所:夏は暖かく、冬は極端に寒くならない温暖な気候を好みます。日当たりの良い乾燥気味で水はけの良い土壌が適しています。
- 土壌:中性〜弱アルカリ性を好みますが比較的耐性があり、やや粘土質から砂質まで幅広く育ちます。
- 繁殖:種子、挿し木、接ぎ木で増やせます。果実の性質を保つには接ぎ木による繁殖が一般的です。
- 剪定:形を整え、日当たりを良くするための冬季剪定が推奨されます。病害虫対策として風通しを確保することが重要です。
- 収穫:果実は晩秋に成熟します。硬いうちに収穫して室内で保管しておき、冷気や貯蔵によって柔らかくなる(ブレッティング)のを待つのが一般的です。
食用法(ブレッティングと料理)
メドラーは収穫後に寒さや保存で果肉が柔らかくなり、渋味が抜けて甘くなるまで待ってから食べます。伝統的には
- そのままスプーンで中のやわらかい果肉をすくって食べる
- ジャム、ゼリー、ペースト(コンフィチュール)に加工する
- 果実酒やリキュール、ワイン、デザートソースにする
- ペーストを薄く延ばした「クリーム」状の保存食品(ヨーロッパでは「cotignac」など類似の加工品)
加熱調理するとさらに風味が厚くなり、スパイス(シナモンやクローブ)や砂糖とよく合います。
病害虫・管理上の注意
代表的な問題としては、火疫病(fire blight)、葉や果実の斑点病、虫害(コクテリウムや幼虫など)が挙げられます。定期的な観察と衛生的な管理、必要に応じた防除が望まれます。
まとめ
メドラーは古くから栽培されてきたユニークな果樹で、独特の風味と食文化があります。今日では栽培が少なくなりましたが、家庭果樹や庭木として育てることで、秋の収穫と伝統的な加工が楽しめます。栽培を考える際は、日当たり・水はけ・冬の寒さ対策を重視し、収穫後はブレッティングで食べ頃を待つのがポイントです。
質問と回答
質問です。A:ミツバチの木のラテン語名は「Crataegus germanica」で、「ドイツのミツバチの木」という意味です。
Q:ローマ人はどこから持ってきたのですか?
A:ローマ人が中近東や南東ヨーロッパから持ち帰ったものです。
Q: カスピ海付近でシモツケが栽培されるようになったのは、いつ頃からでしょうか?
A:約3,000年前にカスピ海付近でメドラーを栽培するようになったそうです。
Q:ギリシャ・ローマにはいつ頃やってきたのですか?
A:紀元前700年頃にギリシャに、紀元前200年頃にローマに伝わりました。
Q:メドラーがよく育つには、どのような気候が必要ですか?
A: メスキートの木は、暖かい夏と穏やかな(寒すぎない)冬を必要とし、日当たりがよくて乾燥した場所で成長します。
Q:ミツバチの背丈は、理想的な条件下でどのくらいになるのでしょうか?
A:シモツケは理想的な条件下では、8メートルもの高さにまで成長します。
Q:熟した果実はどのような形をしていますか?
A: 熟すとリンゴに似た赤茶色の実がなり、大きさは2〜3センチになります。非常に硬く、酸性のものです。
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