マイクロフォームとは、原本の文書を縮小複製して保存するための写真媒体の一群を指す。これらの複製は専用の写真フィルムまたはフィルム系の支持体に記録されるため、多数のページを小さな物理的空間に収めることができる。

仕組み

文字や画像は縮小して撮影され、フィルム上に小さなフレームとして記録される。縮小率は形式や用途によって異なるが、25:1前後が一般的である。内容を読むには、拡大読取装置やスキャナーでこの小さな画像を拡大し、人が閲覧できる形にするか、デジタルファイルへ変換する。

主な形式

  • マイクロフィルム — 連続したフレームを収めたロール状またはリール状のフィルム。新聞、定期刊行物、連続ページが長く続く記録にしばしば用いられる。
  • アパーチャーカード — 機械可読データ用のパンチカードに、1コマのマイクロフィルムを収める小窓を設けたもの。技術図面や工学記録に頻繁に使われる。
  • マイクロフィッシュ — 多数のフレームを格子状に並べた平らなフィルムシート。短い文書や参考資料をまとめて保管するのに便利である。

用途と利用

マイクロフォームは、省スペースで記録を保存できるため、図書館、文書館、政府機関、企業に広く採用されてきた。利用者が内容を閲覧したりデジタル化したりできるよう、施設側は通常、読取装置やスキャナーを用意する。近年では、検索性とアクセス向上のために、多くのマイクロフォーム資料がデジタル形式へ移行されている。

保存

安定した環境、すなわち低温、少ない温度変動、適切に管理された相対湿度のもとで保管すれば、高品質のマイクロフォームは非常に長い期間読み取れる状態を保てる。寿命の見積もりはフィルムの種類や保管方法によって異なるが、適切に維持されたマイクロフォームは数百年にわたって持続しうると一般に言われる。機械的損傷、化学的劣化、画像品質の低下を防ぐためには、適切な取り扱いと保管が重要である。