Microsoft Visioは、図表とベクター形式の図面を作成するための、デスクトップ版およびWeb対応のアプリケーションです。フローチャート、ネットワーク図、組織図、フロアプランなどの構造化された視覚表現を作ることを想定しており、再利用可能な図形、コネクタ、レイアウトツールを組み合わせて、アイデアを標準化された図にまとめやすくしています。Microsoftが販売・開発しており、他の生産性向け製品群とあわせて配布されることが一般的です。
主な特徴
Visioは図面をベクターグラフィックスとして保存するため、図形は品質を落とさず拡大でき、個々の要素も編集可能なままです。従来はVSD拡張子が典型的でしたが、近年のリリースでは、より相互運用性の高い新しいコンテナーであるVSDXが使われます。プログラムには、テンプレートや図形コレクション(ステンシル)、自動コネクタ、整列・配置の補助機能、さらに図形にデータを付加してライブな図を作成する機能があります。
歴史と開発
この製品は、もともとMicrosoft以外で開発された商用の図表作成パッケージとして始まり、2000年ごろにMicrosoftに買収されました。それ以降はOfficeスイートの専門的な補完製品として開発され、ユーザーインターフェース、ファイル形式、Web対応機能が段階的に更新されてきました。時間の経過とともに、MicrosoftはWeb版の対応製品や、コラボレーション機能およびファイルサービスとのより緊密な統合も導入しました。
主な用途と例
- 意思決定やワークフローのモデル化に使う業務プロセス図やフローチャート。
- IT担当者やアーキテクトが使うネットワーク図やインフラ図。
- 人事部門向けの組織図や報告系統の図。
- 工学系の模式図、フロアプラン、簡単な電気図。
Visioは、図が技術標準に従う必要がある場合、基礎データと連携させたい場合、あるいはMicrosoftのコラボレーションツールに依存するチーム内で共有したい場合によく選ばれます。配布向けに画像形式や文書形式へエクスポートすることも可能です。
形式、相互運用性、主な機能
Visioは、旧来形式と最新形式の両方を組み合わせてサポートしています。従来のVSD形式は広く認識されており、新しい形式は互換性とXMLベースの交換性の向上を目指しています。アプリケーションは、他の技術図面形式やサービスをインポートしたり相互運用したりでき、UML、BPMN、フロアプラン、ネットワークトポロジーのような専門的な図の種類に向けた図形ライブラリも備えています。
基本的な作図にとどまらず、Visioには自動化やデータ連携の機能があり、図の要素にスプレッドシートやデータベースの値を反映させることができます。企業環境で構造化された図表作成機能を必要とする専門職にとって、今も標準的なツールの一つです。入門チュートリアルや公式ドキュメントについては、ベクターグラフィックス、プログラム、買収の経緯、作図、チャート、および旧来のファイル参照に関するベンダー資料やコミュニティガイドを参照してください。