MiG-25(フォックスバット):ソ連の超高速・高高度迎撃機とは
MiG-25(フォックスバット):ソ連が誇るマッハ3超の超高速・高高度迎撃機の開発史・性能・運用と1976年の亡命事件を図解で詳解
MiG-25フォックスバットは、ロシアの飛行機会社ミコヤンが製造した高速戦闘機である。高速・高高度で敵を攻撃することを主な目的としている。1964年に初飛行し、1970年に導入された。1976年、ソ連のMiG-25のパイロットがソ連を離れ、自分の機体を日本に飛ばし、注目された。非常に速く、マッハ3.2(音速の3.2倍)にもなる。ただし、これだけ速く飛ばすとエンジンが破壊される可能性がある。レーダー誘導ミサイルを4発、熱探知ミサイルを4発搭載できます。現在は、MiG-31フォックスハウンドに取って代わられているが、他国では少し使われている。
概要と開発背景
MiG-25は冷戦期に生まれた高高度・超高速迎撃機で、主に高速偵察機や戦略爆撃機を迎撃する目的で設計されました。ソ連はアメリカの高性能高高度機に対抗するため、速度と高度を最優先にして開発を進め、結果として強力なエンジンと大型の気流取り入れ部を持つ特徴的な外形を獲得しました。
設計の特徴
- 速度・高度重視:設計上はマッハ3.2を想定しましたが、実用上は構造やエンジン寿命を考慮して短時間の超高速飛行に限定されました。長時間のマッハ3近傍飛行はエンジンや機体に重大な影響を与えます。
- 素材と構造:極端な空気抵抗と高温に耐えるため、チタンよりも入手しやすい高温特性のある鋼や耐熱合金が多用されており、外見よりも重量が重い設計です。
- エンジン:強力なターボジェットを2基搭載し、短時間で高高度へ到達する能力を持ちます。
- レーダー・センサー:高高度での探知・追尾能力を重視した大型の捜索レーダーを搭載していました。
- 機動性:速度と高度に特化しているため、格闘戦での機動性は犠牲になっています。
武装と任務
MiG-25は迎撃任務用に設計されており、主に空対空ミサイルを搭載します。搭載するミサイルは機種や任務により異なり、レーダー誘導型と赤外線追尾型のいずれか、または両方を組み合わせる運用が可能です。偵察型(MiG-25Rなど)はカメラや電子偵察機器を搭載し、高高度長距離偵察任務に用いられました。
1976年の脱走(ベレンコ事件)
1976年、ソ連のパイロットがMiG-25で日本の函館に着陸して亡命した事件は世界的な注目を集めました。この事件で西側は実機の詳しい解析機会を得て、MiG-25の性能や設計上の長所・短所が明らかになりました。解析からは、非常に高速・高高度での性能は優れる一方で、電子機器や航続性、エンジン寿命に課題があることが示されました。
配備と運用国
- ソ連/ロシア:主力高高度迎撃機として配備され、のちにより近代化されたMiG-31に置き換えられました。
- 輸出:インド、イラク、シリア、リビア、アルジェリアなどへ輸出され、各国で迎撃・偵察用途に使われました。
- 現状:多くの国で退役しましたが、冷戦期の代表的な機種として歴史的・技術的に重要な位置を占めています。
評価と影響
MiG-25は「速度と高度に特化した極端な設計」の好例であり、その存在は相手側の戦術や機材に影響を与えました。同時に、長所(高速・高高度性能)と短所(航続性・電子装備・整備性の課題)が明確で、次世代機(MiG-31など)にはこれらの教訓が生かされています。
主な仕様(代表的な目安)
- 初飛行:1964年
- 実戦配備:1970年代
- 最高速度:設計上はマッハ3クラス(実用では短時間の超音速飛行が主)
- 実用上昇限度:約2万メートル以上(高空任務向け)
- エンジン:強力なターボジェット2基を搭載
注:細かな仕様値や搭載ミサイルの型式は機体の型式(迎撃型、偵察型、指揮訓練型など)や改修により異なります。

ロシアMiG-25
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質問と回答
Q:MiG-25フォックスバットとは何ですか?
A:MiG-25フォックスバットは、ロシアの飛行機会社ミコヤンが製造した高速戦闘機です。
Q:その主な目的は何ですか?
A:高速・高高度で敵を攻撃することが第一の目的です。
Q:いつから飛行しているのですか?
A:1964年に初飛行し、1970年に導入されました。
Q: MiG-25はどのくらいの速度で飛ぶことができますか?
A:マッハ3.2(音速の3.2倍)です。
Q:スピードが出すぎるとどうなるのですか?
A:これだけ速く飛ばすと、エンジンが壊れる可能性があります。
Q:ミサイルは何発積めるの?
A:レーダー誘導ミサイルを4発、熱探知ミサイルを4発搭載できます。
Q:現在も使われているのですか?
A:現在はMiG-31フォックスハウンドに取って代わられていますが、他国では少し使われているようです。
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