Mine(マイン)とは?定義と種類|採掘(マイニング)・地雷・機雷の違い

英語の mine は文脈によって複数の意味を持ちます。主に次の二つのカテゴリーに分けられます。

  • 資源の採掘(採掘業・マイニング) — 地中や地表から鉱物や石炭、金属などを取り出す行為。マイニング
    • 例:採掘(石炭や鉄鉱石などを地中から取り出すこと)。
  • 軍事的な「機雷・地雷」の敷設(マイニング) — 敵の移動を阻止したり艦船・車両・人員を攻撃する目的で爆発性装置を設置する行為。マイニング(軍事)
    • 海軍機雷(艦船を標的にする水上・水中の機雷)
    • 地雷(地上で人員や車両を狙う地雷)

採掘(マイニング)の種類と特徴

  • 露天掘り(オープンピット):地表近くの鉱床を大規模に掘って取り出す方法。大量生産が可能だが環境への影響が大きい。
  • 坑内掘り(地下採掘):地下でトンネルや竪坑を掘って資源を採る方法。安全対策や通気、地下水管理が重要。
  • 採掘される資源の例:石炭、鉄鉱石、銅、金、希少金属、採石など。
  • 技術と機械化:大型ショベル、ドラグライン、ドリル、マインニングトラックなどが使われ、自動化や遠隔操作も進んでいる。
  • 安全と健康:落盤、粉じん(炭じん)、ガス中毒、騒音などのリスクがあり、保護具・監視・換気が必要。
  • 環境影響と対策:土壌・水質汚染、景観破壊、生態系への影響があるため、採掘後の復元(リハビリテーション)や土壌改良、排水管理が重要。

地表で石炭を採掘する露天掘りの例(写真は露天鉱山の一例)。

軍事的マイニング(機雷・地雷)の種類と仕組み

  • 地雷(Anti-personnel / Anti-tank):人員や車両を標的にする埋設型または地上据付け型の爆発物。起爆方式は踏み込み式(圧力)・引き金式・近接(影響)式・指揮起爆式などがある。長期間にわたって民間人に被害を与えるため国際的な懸念が強い。
  • 海軍機雷(Naval mines):艦船や潜水艦を標的にする水中の爆発物。浮遊型(係維機雷)、底置き型、影響機雷(磁気・音響・圧力を感知)などがある。機雷は海上交通を阻害したり港湾封鎖に使われる。
  • その他の手法:戦術的な地下掘削で要塞の基礎を崩す「掘削爆破」など、歴史的に多様なマイニング手法が用いられてきた。
  • 除去と復旧:機雷・地雷の探知・除去は専門の人員と機材を要し、高度な技術と時間がかかる。地雷除去(クリアランス)は人道支援や復興の重要な一環である。
  • 国際規制:対人地雷禁止条約(通称オタワ条約)など、一定の兵器について国際的な禁止や規制が存在する。一方で全部の種類が禁止されているわけではなく、海軍機雷や対戦車地雷などに関する法律・条約も複雑である。

艦船から機雷を展開する様子(第二次世界大戦の画像)。

戦車地雷モデルの断面図(内部構造の例)。

要点まとめ

  • 「mine」には主に二つの意味がある:①資源を採取する「採掘(マイニング)」、②敵を攻撃・阻止するための爆発物を設置する「マイニング(軍事)」。
  • 採掘側は資源と経済に直結し、安全管理と環境保全が重要。
  • 軍事側の地雷・機雷は戦術的に用いられるが、非戦闘員への長期的被害や除去の困難さが大きな問題で、国際的な規制や人道的対応が進められている。

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