1857年型12ポンド・ナポレオン野戦砲
19世紀半ばの青銅製・前装式滑腔野戦砲。正式には軽12ポンド砲と呼ばれ、汎用性、信頼性、近距離から中距離での有効性により南北戦争で広く使用された。
概要
1857年型12ポンド砲は、一般に「ナポレオン」と呼ばれ、19世紀半ばにおけるアメリカ陸軍の標準的な軽12ポンド野戦砲であった。青銅製の前装式滑腔砲として鋳造されたこの砲は、信頼性、馬で牽引する野戦任務に適した扱いやすい重量、複数種類の弾薬を有効に発射できる能力の均衡により、南北戦争で最も広く使用された火砲となった。この砲はしばしば南北戦争期野戦砲兵の典型とみなされ、多くの戦場公園や収蔵品の中で展示されている。
画像ギャラリー
8 画像制式名称と呼称
公式記録では、この兵器は軽12ポンド砲として記載されたが、「ナポレオン」という非公式の名称は兵士の間で、後には歴史家の間でも広く採用された。この別称は、砲兵の発展がヨーロッパとアメリカの運用に影響を与えた時代のフランスの統治者にちなむものである。当時の滑腔砲の運用については滑腔砲兵、野戦用火砲一般については野戦砲を参照。
設計と構造
ナポレオン砲は、野戦での機動性と耐久性を意図して設計された、砲架に搭載する青銅製の一体型砲であった。青銅製の砲身は反復射撃の応力に耐えやすく、当時の一部の鋳鉄製火砲より破裂しにくかった。単純かつ堅牢な設計は、国営兵器廠と民間鋳造所での生産を容易にし、遠征・作戦行動下での修理と整備も簡素化した。
弾薬と性能
ナポレオン砲が支持された理由の一つは、その汎用性にあった。実弾、榴弾、球形榴散弾、キャニスター弾を発射できた。実弾と榴弾はより長い射程、または野戦築城に対して用いられ、球形榴散弾とキャニスター弾はより近距離の敵兵に対して使用された。滑腔式の設計は、施条砲と比べて長距離での精度を制限したが、南北戦争の砲兵戦の大半が行われた射程では、その効果は決定的であった。
砲員、操作と戦術
この砲は、弾薬の取り扱い、装填、照準、発射を担う訓練された砲員によって運用された。典型的な戦術的運用では、ナポレオン砲を歩兵部隊に組み合わせ、直接支援、攻撃の撃退、敵兵集団の打破に用いた。指揮官たちは、統制された運用下での速い発射速度と、防御戦闘において近距離でキャニスター弾が発揮する苛烈な効果を評価してこの砲を好んだ。
運用の歴史と遺産
1850年代後半にアメリカの兵器廠へ導入された1857年型は、北軍と南軍の双方で使用され、各軍が砲兵中隊の装備を標準化するにつれて、さまざまな旧式野戦砲を徐々に置き換えた。後に施条砲兵は有効射程と精度を拡大して戦場の様相を変えたが、ナポレオン砲は戦争を通じて近距離での殺傷力と信頼できる性能を評価され続けた。今日でも、南北戦争期の砲兵運用と技術を示す中心的な事例として、公的記憶と研究の中に残っている。
関連資料と参考情報
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 1857年型12ポンド・ナポレオン野戦砲 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/65695
出典
- steencannons.com : "U.S. Model 1857 12-Pounder Napoleon"
- onwar.com : "Canon Obusier de 12"
- historynet.com : "12-Pounder Napoléon: A French Cannon in the 'Civil' Service"
- militaryfactory.com : "Model 1857 12-Pounder Napoleon Towed Field Gun (1857)"
- civilwarartillery.com : "Civil War Cannon"
- civilwaracademy.com : "Civil War Artillery"
- goordnance.army.mil : "Artillery"