ナグプール:中央インドのオレンジシティ・マハラシュトラ州の冬の首都
ナグプール:オレンジシティで知られるマハラシュトラ州の冬の首都。緑豊かで清潔な街の見どころ・文化・観光情報を紹介。
ナグプールは、インドのマハラシュトラ州の都市です。インドの中央部に位置し、地理的にも重要な拠点となっています。マラーティー語で、ナグはナグ川が蛇のように流れていることから蛇、プルは都市を意味することに由来し、「ナグプール(蛇の町)」と呼ばれるようになりました。マハラシュトラ州の冬の首都であり、州議会が冬期に開かれる都市としても知られています。ムンバイ、プネーに次いで、ナグプルはマハラシュトラ州で3番目に大きな都市で、人口は数百万規模の大都市圏を形成しています。非常にクリーンな都市として評判があり、緑地率が高い点でも注目されており、過去にインド国内で上位の「緑豊かな都市」として評価されたことがあります。
地理・由来と象徴
ナグプールはインドのほぼ中央に位置するため、かつては「Zero Mile(ゼロ・マイル)」の標識があり、国土の中心を示す象徴の一つとされてきました。市内には幾つかの池や湖、公園が点在し、都市部にも緑が多いのが特徴です。都市名の由来は前述の通りで、地域の河川や地形にちなむ伝承が残っています。
気候
気候は熱帯サバナ気候(熱帯乾湿)に属し、夏は非常に暑く、3月から6月にかけて最高気温が高くなります。モンスーン期(6月末〜9月)には雨が多く降り、冬季(11月〜2月)は比較的穏やかで過ごしやすい気候です。冬季の穏やかな気候のため、州の冬の首都としての機能がある理由の一つになっています。
経済・産業
ナグプールは伝統的に農産物、とりわけオレンジの栽培が盛んであるため、オレンジシティとも呼ばれることが有名です。加えて、交通の要衝として物流・流通が発達しており、近年は空港連携の大型経済開発プロジェクト(例:MIHAN=Multi-modal International Cargo Hub and Airport at Nagpur)などの導入で工業・IT・サービス分野の投資も進んでいます。食品加工、化学、繊維、機械製造などの産業も存在します。
文化・観光
ナグプールには歴史・文化的に重要なスポットが多数あります。主な見どころ:
- デークシャブーミー(Deekshabhoomi):ドクター・バーバーサヘブ・アンベードカルが多くの人々と共に仏教に改宗した記念の地で、巨大な仏塔と巡礼地として知られます。
- セータブディ砦(Sitabuldi Fort):市内中心部の小高い丘にある歴史的な砦。
- フタラ湖(Futala Lake)・アンバザリ湖(Ambazari Lake):市民の憩いの場であり、夕景が美しいスポット。
- ラマン科学センター&プラネタリウム:科学展示やプラネタリウムで家族連れにも人気です。
交通・アクセス
ナグプールは鉄道・道路・空路の結節点で、国内各地へのアクセスが良好です。市内には主要な鉄道駅があり、長距離列車が多数発着します。空港はDr. Babasaheb Ambedkar International Airport(ドクター・ババサヘブ・アンベードカル国際空港)で、国内線を中心に国際便も運航しています。都市間バス網や市内バスが整備されており、自動車道路網も発展しています。
教育・研究
ナグプールは高等教育機関も多く、伝統ある大学や研究施設が点在します。ラシュトラサント・トゥカドジ・マハラジ・ナグプール大学(RTM Nagpur University)などの大学のほか、医療、工学、農学など専門分野の教育機関や研究所もあります。
祭りと文化行事
都市ではヒンドゥー教、仏教、イスラム教など多様な宗教行事や地域の祭りが祝われます。デークシャブーミーで行われる仏教関連の記念行事や、地域の伝統芸能・博覧会など、季節ごとに様々な文化イベントが開かれます。
まとめ
ナグプールは「オレンジシティ」としての農業的な顔、インド中央の交通拠点としての役割、そして州の冬の首都としての政治的意義を併せ持つ都市です。豊かな緑と歴史的・宗教的な見どころが共存するため、観光、ビジネス、学術いずれの目的でも訪れる価値があります。
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