中銀カプセルタワービル:黒川紀章によるメタボリズム建築
黒川紀章が東京・新橋に設計した複合用途のモジュール建築。着脱可能なプレハブ・カプセルと、都市住居への実験的なアプローチで知られるメタボリズム運動の象徴的建築である。
概要
中銀カプセルタワービルは、東京・新橋に位置する20世紀半ばの実験的建築を代表するランドマークである。建築家黒川紀章の設計により、2本のコンクリート製サービスコアに、小型のプレハブ式住居・仕事用モジュールを取り付ける構成を採った。急速に変化する都市における成長、柔軟性、モジュール交換の考え方を探究したメタボリズム運動の、初期かつ象徴的な実現例として広く言及されている。
画像ギャラリー
10 画像設計と特徴
1970年代初頭に完成した中銀カプセルタワービルは、モジュール工法で特に知られる。数十個の個別カプセルは工場で製作され、現場へ運搬された後、タワー中央部のシャフトにボルトで固定された。各カプセルは、単身者または小規模なオフィスのための基本設備を備えた、自己完結型のユニットとして機能した。外観は同一のポッドが集まった構成を示し、連続したファサードではなく、反復可能な部品を強調している。
歴史と展開
この建物は、戦後における都市密度と技術的可能性をめぐる議論から生まれた。メタボリズムの提唱者たちは、建物全体を取り壊すのではなく部分を交換することで、変化する社会的・経済的需要に適応できる建築を提案した。しかし実際には、カプセルを定期的に交換するという構想の実現は困難だった。維持管理、所有権の分散、規制の変化が、大規模な更新を制約したためである。時を経てこのタワーは愛好家や保存活動家を引きつける一方、劣化や実用上の不足を指摘する批判者も集めた。
用途、意義と現況
中銀カプセルタワービルには、その存続期間を通じて小規模な住戸、スタジオ空間、コンパクトなオフィスが設けられた。これは、建築家や歴史家の関心を引き続けている、コンパクトな都市生活への一つのアプローチを示している。このプロジェクトの重要性は、技術の広範な普及よりも概念的な影響にある。モジュール・システム、プレハブ化、強靱な都市設計を論じる際の参照例として、今なお頻繁に取り上げられる。修繕、保存、解体をめぐる議論は建物を取り巻き、建築遺産と現代の安全性・居住性の基準との間にある、より広い緊張関係を映し出している。
主な事実と特徴
- 恒久的な構造物に多数のプレハブ住宅カプセルを組み立てた最初の主要建築として、しばしば言及される。
- モジュール性、交換可能性、都市を成長・変化しうる有機体とみなす視点という、メタボリズムの主要な考え方を例示している。
- 設計者の黒川紀章は、日本国内および国際的にメタボリズムを推進するうえで中心的な役割を果たした。
- 東京という高密度な都市環境に位置し、コンパクトな解決策が特に重要となる文脈にある(新橋、日本)。
建築家とこの運動についてさらに読むには、上記のリンク先にある黒川およびメタボリズムに関する資料を参照のこと。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 中銀カプセルタワービル:黒川紀章によるメタボリズム建築 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/68151
出典
- archrecord.construction.com : "Kurokawa's Capsule Tower To Be Razed"