ナットウエスト(NatWest)とは|英国大手銀行の歴史・サービス概要

ナットウエスト(NatWest)の歴史・サービス・支店網を分かりやすく解説。英国大手銀行の特徴や受賞アプリ、利用メリットまで詳しく紹介。

著者: Leandro Alegsa

ナショナル・ウエストミンスター銀行、通称ナットウエストは、英国の大手小売商業銀行である。ウェストミンスター銀行は1834年に'London County and Westminster Bank'として設立された。長い歴史の中で他行との合併や再編を経て、現在のナットウエスト(National Westminster Bank)は、個人や中小企業から大企業まで幅広い顧客層に金融サービスを提供している。

2000年からはロイヤルバンク・オブ・スコットランド・グループの一員となった。同グループの国内中核事業の「リングフェンシング」を経て、ナットウエストホールディングスの子会社となった。2008年の世界的な金融危機以降、グループ構造や規制対応が強化され、近年はデジタル化や顧客体験の向上にも注力している。なお、グループ自体は2020年に社名をNatWest Groupに変更しており、ブランドや持株構造の整理が進められている。

ナットウエストは英国の4大清算銀行の一つで、960以上の支店からなる大規模なネットワークを持っています。支店網に加え、ATM(現金自動支払機)やオンライン/モバイルバンキングを通じて、日常の銀行サービスを広く提供しています。

2017年、NatWestはBritish Bank AwardsでBest Banking Appを受賞しました。以降もモバイルアプリやオンラインサービスの機能拡充に取り組み、アプリ内での口座管理、送金、支払いスケジュール、予算管理ツールなどを提供しています。

主なサービス

  • 個人向け:当座預金・普通預金、貯蓄口座、住宅ローン、個人ローン、クレジットカード、投資・資産運用サービス。
  • 中小企業向け・法人向け:ビジネス口座、融資・信用供与、商業用モーゲージ、決済サービス、キャッシュマネジメント。
  • 専門サービス:ウェルスマネジメント、保険、国際送金、トレードファイナンスなど。

デジタル化と顧客向け機能

ナットウエストはモバイルアプリとオンラインバンキングを通じて以下のような機能を提供しています:即時送金、P2P(個人間送金)、コンタクトレス支払いのサポート、リアルタイムの通知、口座の一時停止やカード管理、予算・支出分析ツールなど。また、オープンバンキングやAPI連携を活用し、フィンテック企業との連携も進めています。

規制・安全性

英国国内で営業する銀行として、ナットウエストはFinancial Conduct Authority(FCA)やPrudential Regulation Authority(PRA)などの金融規制当局の監督下にあります。預金保護については、英国の金融サービス補償制度(Financial Services Compensation Scheme: FSCS)により、原則として1人当たり最大£85,000(対象条件による)の預金保護が適用されます。

国際展開と事業の範囲

ナットウエストは主に英国を中心とするリテールおよび商業銀行業務に注力していますが、企業向けや国際送金等を通じて海外との取引にも対応しています。過去にはアイルランド等での事業展開や関連子会社を保有していましたが、事業戦略に応じた再編や売却が行われることがあります。

主な沿革と注意点

  • 19世紀に遡る歴史を持ち、複数の合併・再編を経て現在の形態に至る。
  • 2000年にロイヤルバンク・オブ・スコットランド・グループに買収されたことが、大きな転機となった。
  • 金融危機後はグループ全体での再編や規制対応、国有化・民営化のプロセスを経験しているため、所有構造やブランド名の変更が行われている。

利用上のポイント

  • 支店・ATM網が充実しているため、対面でのサポートを重視する顧客に向く。
  • オンライン・モバイルサービスも強化されており、デジタルでの自己管理を好む利用者にも対応。
  • 大口預金や企業取引などの場合は、規制や保証の適用範囲を事前に確認することが重要。

総じて、ナットウエストは英国の主要銀行の一つとして、伝統的な支店サービスと近年のデジタル化を併せ持つ総合的な銀行グループです。口座開設や金融商品利用の際は、最新の手数料体系や保護制度、利用条件を公式情報で確認することをおすすめします。



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