近東
近東は、考古学者、地理学者、歴史家が中東を指す言葉として使っている。
背景
近東という言葉が使われるようになったのは、1890年代、ヨーロッパ列強が「東」の二つの危機的状況に対処しなければならなくなったときである。極東では1894年から1895年にかけての日清戦争、近東ではアルメニア人の大量虐殺である。
イギリスの考古学者D.G.ホガースは1902年に「The Nearer East」を出版し、アルバニア、モンテネグロ、セルビア南部、ブルガリア、ギリシャ、エジプト、オスマン帝国全土、アラビア半島全体、イラン西部などを含む、その範囲と用語を定義するのに役立った。