アルバニア(/ælˈbeɪniə/ ( listen) al-BAY-neeə; アルバニア語。Shqipëria)は、正式にはアルバニア共和国(Republic of Albania)と呼ばれる、ヨーロッパ南東部の独立な共和制国家です。面積は28,748平方キロメートル(11,100平方マイル)で、首都はティラナです。その他の主要都市にはドゥルロス、エルバサン、ヴロラでが挙げられます。常住人口は国内でおおむね数百万人規模(近年は約280万〜300万人と推定)で、国外に大きなディアスポラ(移民コミュニティ)を抱えています。宗教構成は伝統的にイスラム教徒が多く(おおむね約55%前後)、イスラム教徒が東方正教が約23%、ローマカトリックが約15%とされますが、無宗教・無回答も相当数あります(割合は調査や時期により変動します)。

地理

アルバニアはバルカン半島の南西部に位置し、西はアドリア海に面し、南西はイオニア海に面しています。北と東は山岳地帯が広がり、南部や沿岸部には平野と谷が点在します。主要な地形にはアルプス山地の一部であるアルバニア山地、内陸の高原、河川(例:ドゥルレス付近の小河川や、シロカ川など)や湖(例:シャコデル湖、オフリド湖の一部)があります。気候は地中海性気候と一部で大陸性気候が混在し、海岸地域は温暖で乾燥した夏と湿潤な冬が特徴です。

歴史(概略)

アルバニア地方には古代からイリュリア人が住んでいたとされ、ローマ帝国、ビザンティン帝国の支配を経ました。中世以降はオスマン帝国の長期支配を受け、1912年に独立を宣言しました。20世紀は政治的に不安定な時期を経て、第二次世界大戦後に共産主義政権(エンヴェル・ホッジャら)が樹立され、長期にわたり孤立的な政策が続きました。1991年の共産体制崩壊以降は民主化と市場経済への移行が進み、2009年にはNATOに加盟、EU加盟候補国として交渉を続けています。

人口・民族・言語

人口の大多数はアルバニア人(アルバニア語話者)で、他にギリシャ人、マケドニア人、ロマ(ジプシー)、セルビア人、アルーマニア(ヴラフ)などの少数民族が暮らしています。公用語はアルバニア語で、国内には大きく分けて北部のゲグ方言(Gheg)と南部のトスク方言(Tosk)が存在します。英語やイタリア語なども都市部や観光地で広く通じます。

宗教と社会

宗教は多様で、イスラム教(スンニ派およびベクタシー派など)、東方正教会、ローマ・カトリックなどが共存しています。共産主義時代の強制的な無神論政策の影響もあり、世俗化が進んでいる地域もありますが、宗教行事や地域ごとの伝統行事は生活に根付いています。アルバニアは伝統的に宗教間の寛容さが強調される社会で、世代や地域によって信仰の実践度合いが大きく異なります。

政治・行政

アルバニアは議会制共和制を採用しており、大統領が国家元首、首相が行政府の長として政府を率います。行政区分は県(qark)を基礎とし、現在は12の県に整理されています。政治は複数政党制で、近年は欧州統合や経済改革、腐敗対策が主要課題になっています。

経済

経済はサービス業(特に観光)、農業、エネルギー(水力発電)などが重要です。鉱物資源としてはクロム、ニッケル、銅、石油・天然ガスの埋蔵が知られており、これらの開発が経済成長に貢献しています。移民からの送金(レミッタンス)も国民経済にとって重要な収入源です。近年はインフラ整備や外国直接投資を通じて観光業や再生可能エネルギーの拡大が進んでいます。

文化

アルバニア文化は長い歴史の影響を受け、民俗音楽(特にポリフォニー形式の歌唱はUNESCOの無形文化遺産に登録)、伝統舞踊、工芸、民話などが豊富です。食文化は地中海料理の影響を強く受け、オリーブ油、野菜、羊肉・ヤギ肉、乳製品を多用します。代表的な料理にはパイ(byrek)、タヴァ・コシ(Tavë kosi)などがあります。国民的英雄としては中世の指導者スカンデルベグ(Gjergj Kastrioti)が知られ、国の象徴や記念物にも頻繁に登場します。歴史的・建築的な価値の高い都市としてはベルラート(Berat)、ギロカストラ(Gjirokastër)、古代遺跡のブトリント(Butrint)などがあり、いくつかはユネスコ世界遺産に登録されています。

観光・交通

アルバニアは美しい海岸線(アルバニア・リヴィエラ)、歴史的都市、山岳地帯の自然が魅力で、近年観光客が増加しています。主要空港はティラナの国際空港(Nënë Tereza International Airport)、大きな港湾としてはドゥルレス港があります。鉄道網は限定的で、道路交通が主要な国内移動手段です。観光ルートとしてはティラナ市内観光、ベラートやギロカストラの旧市街、ブトリントの遺跡、リヴィエラ沿いのビーチ巡りなどが人気です。

アルバニアは地理的・歴史的に多様性に富む国であり、欧州統合や経済改革を進めつつ、豊かな自然と文化遺産を活かした発展を図っています。国歌はHymni i Flamuritです。