インコとは 基礎知識・特徴・種類・繁殖方法と飼育のポイント

インコは、小型から中型のインコの種類を指す名称で、長い尾羽を持つことが多い。一般には小型のオウム類を総称して「インコ」と呼びます。性格は種によって大きく異なり、愛玩鳥として人気のある種は人になつきやすく、鳴き声や遊び好きな性格が魅力です。アメリカではインコのことをコニュアと呼ぶ場合もあります(学術的・通俗的な呼び方の違いによるものです)。

基本的な特徴

  • 体型と尾羽:多くのインコは比較的細長い体型と長めの尾羽を持ち、色彩が鮮やかな種が多いです。
  • 寿命:種類によって差があり、小型種で5〜10年、中型種で10〜30年ほど生きることがあります。飼育環境やケアで大きく変わります。
  • 食性:基本は種子(シード)やナッツ類を好みますが、近年は栄養バランスを考えたペレットや新鮮な野菜・果物を与えることが推奨されます。
  • 社会性:群れで暮らす習性があるため、単独飼育でも飼い主とのコミュニケーションが重要です。刺激や遊びがないとストレスを感じやすいです。

代表的な種類と性格

  • セキセイインコ:小型で飼いやすく、鳴き声も比較的穏やか。初心者に人気。
  • オカメインコ:人懐っこく、表情豊か。呼び鳴きや真似を覚えやすい。
  • コザクラインコ:中型で温厚、ペアで飼うと仲良くなることが多い。
  • マメルリハ:小型で活発、群れでの運動や飛行を好む。
  • ヨウムなどの大型種:大きめで知能が高く、長期飼育の覚悟が必要。

繁殖について

インコは群れで暮らす習性があるため、グループでの環境があれば繁殖が促進される

  • ペアの選定:健康で繁殖適齢のペアを選ぶ。近親交配は避ける。
  • 巣箱:種に合わせたサイズの巣箱を用意し、暗く静かな場所に設置する。
  • 求愛行動:突き合わせや羽づくろい、鳴き声などでペアの絆が深まる。
  • 産卵数:種によるが、一般的に1回の繁殖で6〜8個程度の卵を産む種が多い(種類によりもっと少ない・多い場合あり)。
  • 抱卵・孵化:抱卵期間や孵化日数は種により異なる。孵化後は雛の温度管理や給餌が重要。
  • 親育てか人工育雛か:親が育てる方が自然ですが、栄養や安全面で手伝いが必要になることも。人工育雛は技術と時間が必要。

飼育のポイント

  • ケージ選び:飛翔や遊びができる横幅の広いケージを選ぶ。止まり木は太さや素材を変えて複数設置する。
  • 栄養管理:主食は高品質なペレットを基本に、シードは嗜好品として使う。毎日新鮮な野菜・果物を与え、カルシウムなどの補助を検討する。
  • 運動と遊び:放鳥時間を確保して飛ばせること、噛めるおもちゃや知育おもちゃで刺激を与える。
  • 衛生管理:水飲み・餌入れは毎日洗浄。ケージの掃除を定期的に行い、糞や汚れを放置しない。
  • 温度と環境:急激な温度変化やドラフトを避け、適温(種により異なる)を保つ。浴び水やミストで羽のケアを促す。
  • 安全対策:有害な植物や揮発性の強い調理器具(テフロン加工など)を避ける。窓や扉の開閉時の脱走に注意。

健康管理とよくある病気

  • 定期検診:信頼できる鳥専門の獣医師による健康チェックを定期的に受ける。
  • 体調のサイン:元気がない、食欲不振、ふくらむ、羽毛の状態が悪い、呼吸が荒い・鼻が詰まる、糞の異常などは要注意。
  • よくある疾患:呼吸器感染、消化器トラブル、ビタミン欠乏、寄生虫、鳥クラミジア(Psittacosis)など。早期発見と適切な治療が重要です。

飼う前の注意点(倫理・法律・生活)

  • 寿命と責任:長寿種は何十年も生きることがあるため、長期にわたる世話の覚悟が必要です。
  • 騒音:鳴き声が大きい種もいるため、集合住宅などでは配慮が必要です。
  • 法規制と保護:一部の種は輸出入規制や国内法で保護されている場合があります。購入・繁殖・譲渡の際は法律を確認しましょう。
  • 里親・保護:安易な購入を避け、里親や保護団体から迎えることも検討してください。

まとめ

インコは種類ごとに性格や飼育の難易度が大きく異なります。美しい外見だけでなく、社会性や寿命、健康管理の面も考慮して飼育を始めることが重要です。繁殖を考える場合は、種ごとの繁殖習性や巣箱・栄養・衛生管理を十分に学び、必要なら経験者や獣医師の助言を受けてください。

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