パタゴニアとは|南米の地理・自然・歴史・観光の見どころ解説
パタゴニアの壮大な自然・地理・歴史を徹底解説。アルゼンチン・チリの見どころ、観光ハイライトやアクセス情報まで旅の計画に役立つガイド。
パタゴニアは南米の最南部に広がる広大な地域で、アルゼンチンとチリの二国にまたがっています。地形は海岸の平原とステップから、アンデス山脈の南部に続く険しい山岳、氷河、フィヨルド、そして島々まで多様で、地球上でも特にドラマチックな風景が見られます。パタゴニアはアンデスの南端から大西洋にかけて横たわり、東側は乾燥した草原(ステップ)、西側は冷温帯雨林や氷河地形が発達しています。南にはストレート・オブ・マジェランやティエラ・デル・フエゴ群島など、海と地形が複雑に交わる地域があります。
パタゴニアという名前は、1520年にマゼランが使ったpatagónという言葉に由来しているとされています。当時の探検隊は、現地の先住民が自分たちよりかなり大柄に見えたため「パタゴン(大男)」と呼んだと記録しています。現在では、その先住民は一般にテウェルチェ(Tehuelche)などの諸民族とされ、当時のスペイン人の平均身長が約155cmであったのに対し、彼らはより背が高かったと伝えられます。
地理と気候
パタゴニアは緯度の広がりが大きいため、地域によって気候差が非常に大きいです。
- 東側(アルゼンチン側):乾燥したステップ地帯。吹きさらしの強風と広大な草原が特徴で、牧羊業が盛んです。
- 西側(チリ側):アンデス山脈に近く、降水量が多く森林や氷河、深いフィヨルドが発達しています。
- 最南端:寒帯に近く、氷河や氷床、島々が連なる。気候は変わりやすく、強風と急激な天候変化に注意が必要です。
生態系と野生動物
パタゴニアは多様な動植物の生息地です。主なものを挙げると:
- グアナコやビクーニャなどの草食性有蹄類
- ピューマ(クーガー)などの大型捕食者
- アンデスコンドルなどの猛禽類
- マゼランペンギンや海洋生物(クジラ、アシカなど)が見られる沿岸域
多くの地域は国立公園や保護区に指定されており、絶滅危惧種の保護や自然環境の維持が進められています。
歴史と文化
先史時代から先住民族が暮らしてきた土地で、スペインやヨーロッパの探検・植民地化の影響を受けました。牧羊や羊毛産業が19世紀以降に発展し、移民や開拓者の文化が混ざり合っています。現在でも先住民族の伝統や言語、独自の生活様式が地域文化に色濃く残っています。
主な観光の見どころ
パタゴニアは自然を目的とした旅行者に人気の高い地域です。代表的な観光地とアクティビティ:
- トーレス・デル・パイネ国立公園(チリ):壮大な岩峰、氷河、トレッキングコースで有名。
- ペリート・モレノ氷河(アルゼンチン、エル・カラファテ付近):崩氷が見られる人気スポット。
- ウシュアイア(ティエラ・デル・フエゴ):世界最南端の街としてクルーズや氷河観光の拠点。
- バリローチェ周辺:湖と山の美しい景観、アウトドアアクティビティの中心地。
- マーブルカテドラルやフィヨルドクルーズ、マゼランペンギンのコロニー観察など海岸線の見どころも豊富。
旅行のヒント
- 最適な時期:南半球の夏(12月〜3月)が気候的に最も穏やかで観光向き。ただし人気が高く混雑するため、春(10〜11月)や秋(3〜4月)も候補になります。
- 服装と装備:天候は急変しやすく風が強いので、防風・防水の上着や重ね着が必須。トレッキング用の靴も重要です。
- 移動:都市間の距離が大きいので、国内線や長距離バスが一般的。レンタカーを利用すると小さな町や景勝地も回りやすくなります。
- 保全マナー:国立公園や保護区ではゴミの持ち帰りや動植物への接触を避けるなど、地域の自然を守る行動を心がけてください。
パタゴニアは広大で多様な表情を持つ地域です。時間をかけて自然や文化に触れれば、印象深い体験が得られるでしょう。
パタゴニア
動物
グアナコ、クーガー、パタゴニアンフォックス、パタゴニアンホッグノーズドスカンク、マゼランツコツコは、パタゴニア平原で最もよく見られる哺乳類である。また、鳥類も多い。サザン・カラカラ、オーストラリア・インコ、アオバズクなどがいる。水鳥ではチリフラミンゴ、ウプランドグース、スチーマーガモなどがいます。
海洋動物では、ミナミセミクジラ、マゼランペンギン、シャチ、ゾウアザラシなどが有名です。バルデス半島は、自然保護区としての重要性から、ユネスコの世界遺産に登録されています。
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ペリト・モレノ氷河
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バリローチェ
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ウスアイア
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バルデス

トーレス・デル・パイネ近郊のグアナコス。
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