アクチニウム(Ac):原子番号89の化学元素
アクチニウム(Ac、原子番号89)は、ウラン鉱石中に見られる希少で強い放射能をもつ銀白色のアクチノイド金属です。強い放射能、医療用同位体、厳格な取扱上の危険性で知られます。
アクチニウムは、原子番号89、元素記号Acの化学元素である。原子質量は227 uに近く、周期表では重元素の一つに位置づけられる。アクチニウムは銀白色で軟らかい金属であり、強い放射能をもち、自然界では通常ごく微量にしか存在しない。放射能のため、放射線ルミネセンスによって暗所でかすかに光って見えることがある。
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4 画像物理的・化学的性質
この元素はアクチノイド系列に分類され、化学的にはランタノイドに似ており、最も一般的な酸化数は+3である。新しく調製した試料の主な性質には、次のようなものがある。
- 外観:調製直後は銀白色の金属光沢を示すが、空気中で変色する。
- 放射能:すべての同位体が放射性であり、崩壊に伴って電離放射線と熱を生じる。
- 化学:他の3価のfブロック元素と同様の塩を形成し、微細に分割された状態では水および空気と反応しやすい。
同位体と放射能
アクチニウムには複数の同位体があり、自然界に微量に存在する比較的長寿命の同位体は、数十年規模の半減期をもつものとして一般に言及される。実験室や原子炉で作られる短寿命同位体はアルファ粒子とベータ粒子を放出し、研究および医療で重要である。たとえばAc-225などの同位体は、その放出粒子が短い到達距離内でがん細胞を破壊しうることから、標的アルファ線がん治療への利用で注目されている。
産出、抽出と生産
自然界のアクチニウムは極めて希少で、通常はウラン鉱石やトリウム鉱石中に、わずかな崩壊生成物として含まれる。商業用または研究用の量は、一般にウランまたはトリウムの残渣を処理するか、原子炉内で適切な前駆体を中性子照射することで得られる。他の放射性元素から分離するには放射化学的手法を必要とし、存在量が少ないため単離は困難である。
用途、重要性と注意事項
アクチニウムの実用的な用途は限られるが重要である。特定の同位体は医学研究や実験的放射線治療に用いられ、アクチニウムは科学研究におけるトレーサーまたは線源としても利用できる。少量でも生体組織を損傷しうる強力な電離放射線を放出するため、取扱いには遮蔽、遠隔操作、封じ込めを含む厳格な放射線管理が必要である。
アクチニウムは20世紀の変わり目ごろに発見された。その名称は強い放射能を反映し、ギリシャ語で「光線」を意味する「aktis」に由来する。この元素に関する入門的な資料は、アクチニウムの概要や周期表に関する資料を参照。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com アクチニウム(Ac):原子番号89の化学元素 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/783
出典
- pubs.acs.org : "C&EN: It's Elemental: The Periodic Table - Actinium"
- doi.org : 10.1007/1-4020-3598-5_2
- gallica.bnf.fr : "Sur un nouvelle matière radio-active"
- gallica.bnf.fr : "Sur un nouvelle matière radio-actif – l'actinium"