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事後誤謬(post hoc ergo propter hoc)とは

事後誤謬は、ある出来事の後に別の出来事が起きたからといって、前の出来事が後の出来事を引き起こしたと考えてしまう誤りです。例、関連する誤謬、結果、見分け方と回避法を解説します。

事後誤謬とは、ラテン語の post hoc ergo propter hoc(「これの後に、したがってこれのために」)に由来する論理的誤りで、時間的な前後関係を因果関係の証拠とみなしてしまうものです。ある出来事(A)が別の出来事(B)より আগেに起きたというだけで、AがBの原因だと結論してしまいます。時間順序は因果関係の必要条件ではありますが、それだけでは十分ではありません。

定義と論理上の問題

この誤謬の核心は、順序と仕組みを混同する点にあります。つまり、時系列だけを根拠に因果を認定し、もっともらしい機構、対照を用いた証拠、他の原因を切り分ける統計分析などの裏づけを求めません。実際の因果主張でも原因が結果に先行することの確認は必要ですが、妥当な因果推論には、偶然、交絡要因、あるいは逆因果を排除することも必要です。

よくある例

直感的にはもっともらしく見えても、信頼できない事後的推論の例は少なくありません。

  • 民間伝承の例:雄鶏が日の出の前に鳴いたので、雄鶏が太陽を昇らせたと考える。
  • 医療の逸話:患者がサプリメントを飲んだあとに気分が良くなり、サプリメントが治したと結論づける。しかし症状が自然に改善しただけかもしれず、別の治療の影響もありうる。
  • 政策や経済:新しい税制が導入され、その後に経済が改善すると、他の動向や遅れて現れる効果を考えずに、その改善を政策だけの功績だとみなす。

関連する誤謬と区別

事後誤謬は、他の推論の誤りと密接に関係していますが、同一ではありません。cum hoc ergo propter hoc(「これとともに、したがってこれのために」)は、因果の向きや仕組みを考えずに相関から因果を推測します。相関と因果の混同は、事後誤謬を含むより広いカテゴリーです。また、複数の要因が働いているのに単一原因だと決めつけたり、平均への回帰(通常の水準への自然な戻り)を直近の行為の効果と誤解したりすることもあります。

結果と見分け方

事後的な推論は、医学、公共政策、ビジネス、日常生活で誤った判断を招きます。効果のない、あるいは有害な介入を後押しし、迷信を助長することもあります。これを見抜き避けるには、懐疑的に検討し、より明確な証拠を求め、ランダム化比較試験、交絡因子を統制した縦断研究、またはもっともらしい因果機構の確認といった方法を用いることが有効です。実用的な判断基準としては、別の説明が時系列に合うか、独立した再現性があるか、原因と結果を結ぶ機構があるかを問い直すことが挙げられます。

避けるには

批判的思考の方法は、事後誤謬を減らす助けになります。

  • 時系列だけでなく、対照実験や統計的統制などの独立した証拠を求める。
  • 別の原因を検討し、偶然や交絡変数を排除する。
  • 先の出来事がどのように後の出来事を生みうるのか、説明できる妥当な機構を探す。
  • 逸話を過信しない。仮説の手がかりにはなるが、因果関係の検証としては弱い。

論理的誤謬や因果推論についての補足資料は 追加資料 を参照してください。事後誤謬を理解すると、「後に起きた」ことが自動的に「それが原因だ」を意味しないと気づけるようになり、判断力の向上につながります。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com 事後誤謬(post hoc ergo propter hoc)とは

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/78361

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