Pretty. Odd.は、Panic! at the Discoの2作目のスタジオ・アルバムで、2008年3月25日に発売された。デビュー作で目立っていた演劇的なポップ・パンクや電子的なプロダクションを大きく手放し、オーガニックな楽器編成、装飾的なアレンジ、そして1960年代ポップへの明確な影響を前面に出した点が特徴である。タイトルは「Pretty. Odd.」のように、2つのピリオドを付けて表記されることが多い。
概要
音楽面では、バロック・ポップ、チェンバー・ポップ、レトロ・ロック寄りの質感へと進んでいる。ストリングス、ブラス、アコースティック・ギター、ヴィンテージ系のキーボード・サウンドが目立ち、楽曲ではメロディックなフック、密接なハーモニー、そしてより温かいライブ感のある響きが重視される。この変化は当時、多くのリスナーや批評家を驚かせた。なぜなら、バンドのイメージと作曲の進め方を意図的に組み替えたことを示していたからである。
録音と制作
アルバム制作は、デビュー作の商業的成功を受けて進められ、より時代を超えた、バンド主体のサウンドを捉えることを意図した、異なる制作方針が取られた。グループはヴィンテージのスタジオ技法や、シンセサイザー主導のビートではなく、互いに補完し合う楽器を前面に出すアレンジを試した。この時期には、ビジュアルや宣伝素材にも反映される形で、バンドのアーティスティックな見せ方にも変化が見られた。
注目曲
- Nine in the Afternoon — アルバムのより明るい音色を最初に示した、勢いのある先行シングル。
- When the Day Met the Night — 作品の歌詞的イメージとハーモニーの重なりを示すメロディックな例。
- Northern Downpour — ゆったりした内省的なバラードで、アルバムの中でも特によく知られた楽曲の一つ。
評価とその後の位置づけ
発売当初、このアルバムはリスナーと批評家の評価が分かれた。野心や豊かなアレンジを評価する声がある一方で、以前の作品にあった演劇的な即時性を惜しむ意見もあった。時間がたつにつれ、Pretty. Odd. はバンドの表現の幅を広げ、現代的なロックとクラシックなポップ感覚の融合に関心を持つ同時代のアーティストにも影響を与えた、大胆なアーティスティック・ステートメントとして再評価されるようになった。
補足情報
作品の背景、収録曲、同時代のレビューについては、参考資料を参照。なお、このアルバムは、メジャーなロック・バンドがあからさまなスタイル刷新を行った例として、今でも頻繁に言及されている。