クエリ言語:データベースにおける情報検索と操作のための形式的表記法
クエリ言語は、データベースや情報システムから情報を要求、取得、操作するための形式的表記法であり、データモデルや利用者のニーズに応じたさまざまな種類がある。
クエリ言語は、ストレージシステムに保存された情報を要求、取得、操作するために用いられる形式的な表記法である。コンピューティングの文脈では、クエリや変換を表現するための構文と意味論を定義する。実装は通常、データベースシステムまたはその他のリポジトリを対象とし、意図される結果は一般に、保存済みデータの部分集合、あるいはそこから導出されたデータセットである。形式的に定義されたクエリ言語という概念は、形式言語やオートマトン理論など、より広いコンピュータサイエンスの主題とも結び付く。背景については理論を参照。
主な特性と構成要素
多くのクエリ言語には、いくつかの共通した側面がある。有効な式を定義する文法、選択・射影・集約・結合のための演算子、そして式がどのように結果へ対応するかを説明する意味モデルである。実装には通常、クエリを解析し、実行計画を作成し、実行を最適化するクエリプロセッサが加わる。一般的な構成要素には次のものがある。
- 構文:利用者が記述するトークン、キーワード、および式の形式。
- 演算子:フィルタ、ソート、グループ化などの基本的な構成要素。
- 実行モデル:システムがクエリを評価する方法。多くの場合、クエリ計画を通じて実行される。
- 型とスキーマの規則:クエリを検証するために必要な制約および型情報。
歴史と発展
クエリ言語の概念は、データストレージの成熟に伴って発展した。関係モデルと関係代数は基盤を提供し、1970年代のSQLなどの言語に着想を与えた。新しいデータ形式が登場するにつれ、専門的なクエリ言語も開発された。XMLとJSONは階層型および文書データのための言語につながり、グラフおよびセマンティックウェブのデータはグラフクエリ言語につながった。各世代は、新しいデータモデル、利用者の期待、システムアーキテクチャに適応している。
一般的な種類と例
クエリ言語は、データモデルと想定する利用者層によって異なる。代表的な系統には以下がある。
- 関係型:表形式のデータベース向けのSQLおよびその方言。
- XML/文書型:階層型または文書データ向けのXPath、XQuery。
- グラフとRDF:SPARQL、およびグラフ走査・クエリ言語。
- API/HTTP上のクエリ:GraphQLなどのアプリケーションレベルのクエリ構文。
用途、処理、重要性
クエリ言語は、データアクセス、レポーティング、分析、アプリケーションのバックエンドの中核をなす。典型的な処理の流れでは、クエリを解析し、書き換えまたは最適化を行ったうえで、インデックスへのアクセスやデータの走査を行う計画を実行する。最適化は、性能とリソース使用量の点で重要である。言語の表現力と制約がデータモデリングの選択に影響するため、クエリ言語は開発者によるスキーマやAPIの設計にも影響を与える。
区別と注目すべき事項
すべてのクエリ言語が宣言型、すなわち「どのように」ではなく「何を」を指定するものではない。命令型または手続き型の拡張を含むものもある。相互運用性のためには、言語間での変換や機能のエミュレーションが必要になることがある。セキュリティと正確性も重要であり、クエリインジェクションや不適切な認可は繰り返し生じる懸念事項である。このため、多くのシステムはパラメータ化、検証、権限チェックを適用する。データ形式が多様化するなか、クエリ言語は表現力、安全性、性能の均衡を図りながら進化を続けている。
追加の参考文献や技術標準は、システムの文書や言語仕様書に掲載されることが多い。より広い概説については、理論、データベースシステムの参考資料、および実装ガイドにある実践的な例を参照。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com クエリ言語:データベースにおける情報検索と操作のための形式的表記法 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/80506