ラズグラード県(ブルガリア北東部)—地理・行政・県都ラズグラードの概要
ラズグラード県(ブルガリア北東部)の地理・行政と県都ラズグラードの魅力を地図・歴史・観光視点でわかりやすく解説。
座標43°30′N 26°35′E / 43.500°N 26.583°E / 43.500; 26.583
ラズグラード県は、ブルガリア北東部にある県。州都の名前もラズグラードである。
地理と自然
ラズグラード県はブルガリア北東部に位置し、主に平野と低い丘陵からなる地域です。県内の大部分はルドゴリエ(別名デリオルマン)と呼ばれる台地に含まれ、肥沃な土壌が広がるため農業が盛んです。県内を流れる河川や小さな貯水池が点在し、森林や草地、農地が混在しています。気候は大陸性気候で、夏は暑く乾燥し、冬は寒さが厳しくなる傾向があります。
面積と行政区画
面積は約2,600–2,700 km²程度で、行政上は複数の自治体(ムニツィパリテト)に分かれています。主な自治体は次のとおりです:
- ラズグラード(Razgrad)
- イスペリ(Isperih)
- クブラト(Kubrat)
- ロズニツァ(Loznitsa)
- サムイル(Samuil)
- ツァール・カロヤン(Tsar Kaloyan)
- ザヴェト(Zavet)
県都ラズグラードは行政・文化の中心で、県庁や主要な公共施設、博物館などが置かれています。県知事は中央政府から任命され、各自治体は選挙で選ばれた市長と議会によって運営されます。
人口と民族構成
人口は数万人規模で、近年は人口減少や都市部への移住の影響を受けています。県内は民族的に多様で、ブルガリア人のほかにトルコ系住民やロマ(ロマ人)などが居住しており、文化的・宗教的に多様な地域です。
経済と産業
ラズグラード県の経済は主に農業が基盤です。小麦、ヒマワリ、トウモロコシ、飼料作物などの栽培が盛んで、畜産や食品加工も地域経済の重要な部分を占めます。近年は農産物の加工業、軽工業やサービス業の成長も見られます。都市部では中小企業や商業活動が地域雇用を支えています。
交通とアクセス
県内は道路網や鉄道でブルガリア国内の主要都市と結ばれており、陸路でのアクセスが中心です。近隣の大きな都市(ヴァルナ、ルセ、シウメンなど)や空港へは車やバス、鉄道で移動できます。公共交通は都市間バスや地域列車が主要手段です。
歴史と文化
この地域は古くから人が定住してきた場所で、トラキア時代、ローマ時代、中世ブルガリア王国期の遺跡や出土品が見られます。ラズグラード周辺にはローマ時代の都市遺跡や考古学的発掘地(例:アブリトゥス=Abritus に関連する遺跡)があり、歴史愛好家にとって興味深い地域です。
近年ではサッカークラブ「ルドゴレツ(Ludogorets Razgrad)」の躍進により、ラズグラードは国内外で知られるようになりました。クラブの試合は地元の人気行事となっており、地域の認知度向上にも寄与しています。
観光・見どころ
- ラズグラード市内の考古学博物館や歴史的建造物
- 周辺の古代遺跡や博物館(ローマ時代の遺構など)
- ルドゴリエ地方の自然散策や田園風景
- 地域の伝統行事や民俗文化の体験(祭り、民謡、伝統料理など)
まとめ
ラズグラード県はブルガリア北東部に位置する、農業を基盤とした地域で、民族的・文化的に多様な特徴を持ちます。歴史的遺産や自然環境に恵まれ、近年はスポーツや地場産業を通じた知名度向上も見られます。交通網により周辺の大都市と結ばれているため、観光やビジネスの拠点としての可能性もあります。
市町村
ラズグラード県には7つの市町村があります。以下の表は、各自治体の名前、主な町や村(町は太字で表示)、2009年現在の人口を表しています。
| 自治体 | ポップ | 町・村 | ポップ |
| イスペリヒ | 22,916 | イスペリヒ | 9,017 |
| クブラート | 20,198 | クブラート | 8,118 |
| ロズニッツァ | 9,732 | ロズニッツァ | 2,409 |
| ラズグラード | 54,720 | ラズグラード | 34,592 |
| サムイル | 7,522 | サムイル | 1,543 |
| ツァーリ・カロヤン | 6,314 | ツァーリ・カロヤン | 3,856 |
| ザベツ | 11,338 | ザベツ | 3,371 |
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