レジ・プレスリー(Reg Presley)—トロッグスのリードシンガー|英国シンガーソングライター(1941–2013)
レジ・プレスリー(1941–2013)—トロッグスのカリスマ的リードシンガー。60年代英国ロックを牽引した軌跡と名曲を紹介。
レジ・プレスリー(Reg Presley、1941年6月12日 - 2013年2月4日)は、イギリスのシンガーソングライター。本名はレジナルド・モーリス・ボール(Reginald Maurice Ball)。ハンプシャー州アンドーバーで生まれ育ち、地元を拠点に活動した。1960年代にロックバンド「トロッグス」の声として知られ、荒々しく直裁的な歌唱とシンプルな演奏でガレージロック/プロトパンクに大きな影響を与えた。
経歴と活動
若いころから音楽に親しみ、地元のバンド活動を経て1960年代初頭にメンバーとともにバンドを結成。バンド名は当初「The Troglodytes」などの変遷を経て「The Troggs」として知られるようになった。プレスリーはステージネームを「Elvis Presley」への洒落として採用したとされる。
トロッグスはビート時代の中で、敢えて粗削りで生々しいサウンドを前面に押し出したのが特徴。代表曲には「Wild Thing」「With a Girl Like You」「Love Is All Around」などがあり、特に「Wild Thing」はガレージロックの定番となった。「Love Is All Around」は後に1990年代にカバーされて再び広く知られるようになり、プレスリーの作詞能力にも注目が集まった。
作風と影響
プレスリーはシンプルで耳に残るメロディ、直球の歌詞、そして感情をむき出しにする歌唱で知られる。制作面ではバンドのための楽曲提供を行い、トロッグスの音楽は後のパンクやオルタナティヴ・ロックにも影響を与えた。生演奏でのエネルギーと「粗さ」を武器に、多くのミュージシャンから評価された。
私生活と関心事
音楽活動のかたわら、プレスリーはUFOや作物円形(作物サークル)、代替療法などの未解明分野に強い関心を持ち、関連する著作やインタビューで自らの見解を披露することもあった。また、長年にわたってアンドーバーを拠点に暮らし、地域とのつながりを保ちながら活動を続けた。
晩年と死去
2012年1月、プレスリーは肺がんと診断されたことを公表し、同年に引退を発表した。その約13ヵ月後の2013年2月4日、アンドーバーの自宅で肺がんと脳卒中の合併症により死去。享年71。死後も彼が残した楽曲はカバーや映画、CMなどで使われ続け、トロッグスとレジ・プレスリーの功績はロック史において重要な位置を占めている。
主なディスコグラフィ(抜粋)
- 「Wild Thing」(シングル、1966年頃)
- 「With a Girl Like You」(シングル、1966年頃)
- 「Love Is All Around」(シングル、1967年頃、作詞:Reg Presley)
- トロッグス名義のアルバム多数(1960年代~)
評価としては、直接的で影響力のあるボーカルスタイルと曲作りが挙げられ、後続のロック・アーティストやバンドに与えた影響は大きい。特に「Wild Thing」や「Love Is All Around」は時代を超えて演奏され続けている。
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