ロイヤル・エキシビション・ビルディング(メルボルン、カールトン)
メルボルンのカールトンにある19世紀後期の展示ホール。国際博覧会のために建設され、オーストラリア連邦議会の開会式が行われた。現在も利用されるユネスコ世界遺産。
概要
ロイヤル・エキシビション・ビルディングは、ビクトリア州メルボルンのカールトン・ガーデンズ地区に建つ。1880年のメルボルン国際博覧会のために建設され、当時のオーストラリアでは最大級かつ最も意欲的な公共建築の一つであった。展示会、見本市、市民行事に用いられる現役の公共ホールとして存続しており、19世紀の国際博覧会用ホールで現存する希少な例として評価されている。
画像ギャラリー
10 画像建築と配置
ビクトリア朝時代に建築家ジョセフ・リードとその建築事務所が設計した建物で、ルネサンス・リヴァイヴァル様式、ビザンティン様式、その他の19世紀の折衷主義様式に由来する要素を組み合わせている。平面は大きな身廊と堂々としたドームを中心とし、両側にパビリオンと、展示のために設けられた長いギャラリーを配する。主として煉瓦、木材、塗り仕上げの装飾で建設され、複合施設は当初、来場者の散策路や付属施設を備えた整形式庭園の中に置かれていた。
歴史と主な利用
1880年に完成したこのホールでは、同年にメルボルン国際博覧会が開催された。当時の記録には、都市の人口に比して非常に多くの来場者があったことが記されている。のちに1888年のメルボルン百年記念博覧会も開催された。1901年には、オーストラリア最初の連邦議会の正式な開会式の会場となった。20世紀から21世紀にかけて、この施設は静態保存された博物館ではなく、見本市、文化祭、コンサート、地域行事の会場として再利用されてきた。
考古学、保存と継続利用
敷地のより広い歴史を理解し、建物と庭園を保護するため、考古学調査と保存事業が実施されてきた。たとえば2009年、かつてのサービス区域で行われた発掘では、初期の庭園小径、庭園キオスクの遺構、博覧会のために建設された構造物が発見された。保存作業では、歴史的な建造物の素材を修復するとともに、内部を現代の来訪者のニーズに適応させることに重点が置かれている。
意義と主な事項
- 世界遺産登録:建物とカールトン・ガーデンズは、国際博覧会の歴史および都市の公共建築におけるこの場所の重要性が認められ、ユネスコ世界遺産リストに登録された。登録内容はこちらを参照。
- 希少性:公共行事に使われ続けている主要な19世紀の国際博覧会用ホールとして、唯一の例であるとしばしば言及される。博覧会用ホールについての詳細はこちらを参照。
- 所在地:この地区は都心部にある代表的な緑地である。地図および来訪者向け情報はこちらで確認できる。
- 考古学的発見:調査作業中に庭園の遺構と八角形のキオスクの遺構が発見された。これらの発見に関する情報はこちらを参照。
ロイヤル・エキシビション・ビルディングは、19世紀後期の大規模な公共建築が、産業、芸術、科学を紹介する国際博覧会の舞台としてどのように用いられたかを示している。その存続、継続的な公共利用、保存活動により、都市環境における文化遺産管理の注目すべき実例となっている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ロイヤル・エキシビション・ビルディング(メルボルン、カールトン) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/84453
出典
- museumvictoria.com.au : "Royal Exhibition Building: The Building"