セルフィー(自撮り)とは|定義・起源・撮影方法とSNSでの普及
セルフィー(自撮り)の定義・起源・撮影テクニックからSNSでの広がりまで、歴史と実践が分かる完全ガイド。初心者も上級者も必見!
セルフィーとは、自画撮りした写真のことです。一般的には、手持ちのデジタルカメラやカメラ付き携帯電話で撮影される。
Instagram、Snapchat、Tumblrなどのソーシャルネットワーキングサービスで共有されることの多い自撮り。カジュアルなものが多く、腕の長さにカメラを構えて撮るか、鏡に映して撮るのが一般的です。自撮り棒」を使ってカメラを構える人もいます。
最初の自画像のひとつは、1839年にアメリカの写真家ロバート・コーネリアスが撮影したものです。なお「セルフィー(selfie)」という語の現代的な用法は、英語圏では2002年にインターネット掲示板に記録されたのが最も古い例とされ、2013年にはオックスフォード英語辞典が同語を「年間語」に選んだことで広く認識されるようになりました。
撮影方法とテクニック
- カメラとアングル:スマートフォンのインカメラ(前面カメラ)やアウトカメラのどちらを使うかで写りが変わります。アウトカメラは画質が良いことが多いですが、構図確認が難しい場合はインカメラを使います。やや上からの角度(顎を少し引く、カメラを目線より上にする)は顔を引き締めて見せやすいです。
- 光の使い方:自然光(窓際の柔らかい光)が最も好まれます。照明が強すぎると影やハイライトが目立つため、ディフューザーやカーテンで光を和らげるとよいです。
- 構図:被写体を中央に置くだけでなく、三分割法を意識するとバランスの良い写真になります。背景がごちゃごちゃしていると注目が散るため、シンプルな背景を選ぶか、ボケ(ポートレートモード)を活用します。
- 機材と補助:自撮り棒、スマートフォン用三脚、リモートシャッター(Bluetooth)やセルフタイマーを使うとブレが少なく多様な構図が可能です。
- 加工とフィルター:多くのSNSアプリにはフィルターや美肌補正があり、明るさや色調を調整できます。しかし、過度な加工は不自然に見えることがあるので注意しましょう。
SNSでの普及と文化的意義
セルフィーは自己表現やアイデンティティの発信手段として広く受け入れられています。友人との集合写真やイベントの記録、ファッションやメイクの紹介、あるいは政治的・社会的メッセージの発信にも使われます。InstagramやSnapchatのようなプラットフォームはセルフィー文化を後押しし、ハッシュタグやチャレンジ(例:#selfieチャレンジ)を通じてトレンドが拡散します。
安全性とマナー
- 危険行為の回避:崖の端、鉄道や道路上、野生動物の近くなど危険な場所でのセルフィーは避けましょう。世界的に「セルフィーによる事故死」の報告もあります。
- 他人の権利とプライバシー:他人が写り込む場合は必ず許可を取り、肖像権やプライバシーを尊重してください。公共の場でも撮影禁止区域や個人のプライバシーに注意が必要です。
- 公共の秩序:美術館やコンサート会場、宗教施設など撮影が制限されている場所ではルールを守りましょう。
社会的影響と議論
セルフィー文化には利点と課題があります。利点としては自己肯定感の向上や創造的な表現の場を提供する点が挙げられます。一方で、過度な自己演出や比較による精神的ストレス、フィルターによる現実との乖離、青少年への影響などが問題視されています。研究では、SNS上の過度な見た目重視が若年層のボディイメージに影響を与える可能性が示唆されています。
セルフィーを上手に撮る短いコツ
- 自然光を活かす(窓の近くで顔に柔らかい光を当てる)。
- カメラはやや上方にセットし、顎を軽く引く。
- 背景はシンプルに、不要なものは片付ける。
- タイマーやリモートシャッターを使って手ブレを防ぐ。
- 複数枚撮って最も自然な一枚を選ぶ。
セルフィーは技術の進歩とSNSの普及により、日常的なコミュニケーション手段として定着しました。同時に表現と責任の両面を考えることが大切です。

自撮り愛好家
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猿が自撮り
動物による自撮り
クロテンザル(Macaca nigra)がカメラを盗み、自分の写真を撮った。この自撮り写真は、ウィキメディア財団が著作権の申し立てを却下した際に、法的な前例となったようだ。その理由は、人間でないものが著作権を所有することはできないし、カメラの所有者は写真を撮っていないので、著作権を所有することもできない、というものでした。したがって、その写真は著作権の対象にはならない。
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