概要
シャド・ガスパード(1981年1月13日 - 2020年5月17日)は、アメリカのプロレスラーでありパフォーマーで、ワールド・レスリング・エンターテインメントでの活動によって広く知られるようになった。のちには俳優として映画やテレビの分野でも活動した。強い存在感と魅力的なキャラクターを併せ持ち、リング内でもスクリーン上でも印象的な人物だった。
レスリング経歴
ガスパードは、JTGと組んだタッグチームCryme Tymeの一員として名を高めた。2人は大げさで街中育ちのようなギミックを打ち出し、WWEの番組にたびたび登場した。タッグ戦線ではエンターテイナーとして活躍し、キャラクター性と観客とのやり取りを前面に出した印象的な場面を数多く残した。その芸風は、運動能力とコメディ要素を組み合わせたもので、全国放送の中でファンとの距離を縮める助けとなった。
演技とメディア活動
プロレスでの主要な活動を終えた後、ガスパードは演技の分野へと活動を広げた。長編映画やテレビ番組に出演し、比較的よく知られる出演作の一つにコメディ映画Get Hardがある。本人はインタビューで、ライブパフォーマンスの経験を生かしながら、より幅広いエンターテインメントの役割やスタント関連の仕事に取り組みたいという意欲を語っていた。
私生活
ニューヨーク市で生まれ育ったガスパードは、家族生活については比較的私的に過ごしていた。2009年にシリアナ・ガスパードと結婚し、2人の間には2010年4月に息子が生まれた。2011年3月には、オハイオ州コロンバスで、通行中に警察の指示に従わなかったとされる出来事の後に一時的に逮捕された。この件は無断横断と逮捕への抵抗に関するものだったが、のちに起訴は取り下げられ、2011年7月に潔白が認められた。
失踪、死去、そして報じられた英雄的行為
2020年5月、ガスパードはベニスビーチ/マリナ・デル・レイ沖の海岸付近で泳いでいた際、強い離岸流に流され、行方不明になった。救助隊や報道による記述では、ガスパードは救助者に対し、まず息子を助けるよう指示してから自分のもとへ来るよう求めたとされ、この出来事はその日の彼の行動への広範な称賛につながった。彼は5月17日に正式に行方不明として扱われ、遺体は2020年5月20日に発見された。享年39。
遺産と追悼
ガスパードは、プロレスとエンターテインメントという二つの分野での活動、そして救助隊が伝えた自己犠牲的な最期によって記憶されている。WWEをはじめとする多くのレスリング関係者やファン、著名人が彼に追悼の意を表した。家族を大切にしながら、表現の場を広げようとしたパフォーマーの例として、その人生はしばしば語られている。
- 主なリング名義:Cryme Tymeのメンバー
- 代表的な映像作品:Get Hard
- 出生地:ニューヨーク市