バーゼル(フランス語では Bâle、英語ではしばしば Basle とも表記)都市で、スイス北部に位置する。北緯47度34分、東経7度36分にあり、人口は約17万人。スイスではチューリヒ、ジュネーヴに次ぐ第3の都市である。都市圏は、上ライン地域における文化、商業、教育の中心として機能している。
地理と行政
バーゼルは、バーゼル=シュタット準州の州都であり、バーゼル=シュタットとしてそのまま行政が行われることも多い。市はライン川のほとりにあり、ドイツとフランスの国境にすぐ接している。市の南には、より農村的なバーゼル=ラント準州があり、広い意味での大都市圏と通勤圏の一部を形づくっている。
歴史
バーゼルの歴史は、ローマ時代の定住地から繁栄した中世の商業都市へと連なっている。よく保存された旧市街には、何世紀にもわたる都市建築が残り、教会、ギルドハウス、大聖堂は中世の繁栄を今に伝える。15世紀にバーゼル大学が創設されると、この都市は学問の重要な中心地となり、大学は現在も主要な研究・教育機関として機能している。
経済・文化・機関
今日のバーゼルは、多様な産業構造に、ライフサイエンス、化学、金融を重視する経済を組み合わせている。国際的な見本市や文化行事も数多く開催され、とりわけ現代美術見本市のアート・バーゼルは、世界各地からギャラリーやコレクターを集めることで知られる。クンストミュージアムやファンデーション・ベイエラーなどの美術館、さらに劇場や音楽団体が、この都市を地域の文化拠点にしている。
主な名所と機関には次のようなものがある。
- バーゼル大聖堂と中世の旧市街
- バーゼル大学と研究機関
- 主要な美術館と国際見本市(例:アート・バーゼル)
- 地域経済を支える大手製薬・化学企業
交通網も充実しており、バーゼルは南北・東西のルートが交差する鉄道・道路の結節点である。三国共用のユーロエアポートも地域を支えている。ファスナハトのカーニバルや毎年のライン川泳ぎといった伝統が市民生活を活気づけ、国境を越えた日常的な通勤は、上ラインの国際的な地域におけるこの都市の役割を示している。
特筆すべき点: バーゼルは、中世の中心部と現代産業、そして国際的な文化的影響力を併せ持つ都市である。ライン川のほとり、3か国が接する地点という立地は、中央ヨーロッパにおいて独特の越境的な性格を与えている。