概要
STS-2は、NASAの宇宙輸送システム(Space Transportation System)の2回目のミッションであり、スペースシャトル・オービター「コロンビア」の2回目の軌道飛行でもあった。1981年11月に打ち上げられたこの飛行は、初のシャトル飛行で得られた教訓を踏まえ、軌道上でのシステム点検、工学実験、初期の運用能力の実証に重点を置いていた。
乗組員と機体
ミッションは2人の乗組員によって実施され、ジョー・H・エングルが船長、リチャード・H・トゥルーリーがパイロットを務めた。オービターのコロンビアは1981年初めに計画初飛行を行っており、STS-2で再使用された。これは有人宇宙機が再飛行された最初の例であり、シャトルの設計目標であった再使用性にとって重要な節目となった。
目的と搭載物
STS-2は、整備後のオービター・システムを検証し、軌道上手順を実施することに集中した。搭載された工学・科学調査には、スペースシャトル遠隔操作アーム・システム(カナダアーム)の試験のほか、熱、構造、アビオニクスの性能を監視するための各種センサーや実験が含まれていた。このミッションはまた、低軌道でのペイロード取り扱いと宇宙飛行士の運用手順を洗練させる早期の機会にもなった。
飛行と着陸
ミッションは1981年11月に打ち上げられ、約2日間軌道上にとどまり、複数回の周回を終えて地球へ帰還した。コロンビアはカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に無事着陸した。飛行中、乗組員は点検作業を行い、実験結果を監視し、整備後にシャトルを再整備して再び飛行させられることを実証するのに貢献した。
ミッションの概要
- オービター:コロンビア
- 乗組員:ジョー・H・エングル(船長)、リチャード・H・トゥルーリー(パイロット)
- 打ち上げ:1981年11月
- 期間:約2日間の低軌道飛行
- 着陸地点:カリフォルニア州エドワーズ空軍基地
遺産と意義
STS-2は、シャトルの「部分的に再使用可能な宇宙機」という基本構想を実証し、その後の運用ミッションに影響を与えるデータを提供した。カナダアームの運用と軌道上手順の改善を通じて、この飛行は、衛星の展開、回収、整備や、後年の科学・商業ペイロードの実施におけるシャトルの能力に直接寄与した。初期の飛行後試験ミッションとして、STS-2は定常的なシャトル運用の発展において重要な位置を占めている。