スウェーデンクローナ(スウェーデン通貨)とは:歴史・硬貨・紙幣の解説
スウェーデンクローナの歴史から硬貨・紙幣の種類・発行年、価値や見分け方まで、図解でわかりやすく詳しく解説します。
通貨はスウェーデンクローナ(通貨コード:SEK)です。1873年に導入され、当時のスカンディナヴィア通貨同盟の一員として使われ始めました。英語では Swedish krona と表記し、kronaは「王冠」を意味します。1クローナは100オーレ(öre)に相当しますが、オーレ硬貨は段階的に廃止され、現在は実際の取引でオーレ硬貨はほとんど使われていません。
歴史の概略
スウェーデンクローナは19世紀後半に導入され、それ以来スウェーデンの法定通貨として使われています。第一次世界大戦を契機にスカンディナヴィア通貨同盟は事実上終わりましたが、スウェーデンは独自通貨を維持しました。スウェーデンは欧州連合(EU)に加盟していますが、2003年の国民投票でユーロ導入は否決され、現在もクローナを使い続けています。中央銀行はSveriges Riksbank(スウェーデン国立銀行)で、金融政策や紙幣の発行などを担っています。
硬貨(コイン)
現在流通している主な硬貨(一般的に使われる)は以下の通りです。
- 1クローナ(1 kr)
- 2クローナ(2 kr)
- 5クローナ(5 kr)
- 10クローナ(10 kr)
かつては1オーレ、2オーレ、5オーレ、10オーレ、25オーレ、50オーレといった小硬貨が存在しましたが、これらは長年にわたり段階的に廃止され、最終的に50オーレ硬貨は2010年に流通停止となりました。そのため日常的な現金取引では金額が最寄りのクローナ単位に「四捨五入」されることがあります。
硬貨のデザインは年代や額面によって異なり、表面に君主(現行ではカール16世グスタフ国王)の肖像や王室の紋章、裏面には額面を示す図柄が入っています。
紙幣(銀行券)
現在流通している代表的な紙幣(銀行券)は以下のとおりです。
- 20クローナ(20 kr)
- 50クローナ(50 kr)
- 100クローナ(100 kr)
- 200クローナ(200 kr)
- 500クローナ(500 kr)
- 1000クローナ(1000 kr)
近年、スウェーデンでは新しい紙幣シリーズが導入され、偽造防止のためにホログラム・透明窓・特殊インク・透かしなどの先進的なセキュリティ機能が採用されています。紙幣のデザインは文化的・歴史的な人物やモチーフを取り入れたものになっています(シリーズ更新は段階的に実施され、旧券は一定期間を経て順次回収されます)。
実務上のポイント
- 通貨コード:SEK(ISO 4217)
- 小数単位:1 クローナ = 100 オーレ(現在はオーレ硬貨はほとんど流通していません)
- 支払い手段:カード決済やモバイル決済(Swishなど)が非常に普及しており、多くの店舗で現金を使わないキャッシュレス決済が一般的です。一部の店舗やサービスでは現金を受け付けない場合もあります。
- ATMと両替:都市部ではATMが多く設置されています。空港や銀行での両替も可能ですが、手数料に注意してください。
- ユーロについて:スウェーデンはEU加盟国ですが、ユーロを導入しておらず、現時点ではクローナを使用し続けています(2003年の国民投票でユーロ導入は否決されました)。
まとめ
スウェーデンクローナは長い歴史を持つ独自通貨で、現在の紙幣・硬貨はセキュリティや利便性が高められています。近年はキャッシュレス化が進んでおり、訪問時はカードやモバイル決済の利用に備えておくと便利です。
現在の変更点
2008年12月18日、スウェーデン・リクスバンクは、2010年までに最後のオーレ硬貨である50オーレを段階的に廃止するよう要請しました。ただし、電子決済のための小口単位としてオーレは残ります
為替レート
ユーロに対するスウェーデンクローナの為替レート1ユーロ=10クローナの
平均値になります。
未来
2010年2月17日、リクスバンクは、2クローナ硬貨と200クローナ紙幣を発行することを認めるよう議会に勧告することを決定した(後者はこの国にとって新しい額面である)。しかし、20クローナ紙幣を硬貨に置き換えることは推奨していない。
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