チーム・ゲロルシュタイナー(UCIチームコード:GST)は、UCIプロツアーに所属したドイツの自転車ロードレースチームです。飲料メーカー「ゲロルシュタイナー・ブルンネン」(ミネラルウォーター)と自転車メーカー「スペシャライズド」が主要スポンサーとして支援し、白と青を基調としたチームカラーで知られていました。プロツアー参戦を通じて、グランツールやワンデイレース、ステージレースで存在感を示しました。
結成とプロ昇格
チームは1998年に結成され、ハンス・マイケル・ホルツァーを監督に、ロルフ・ゲルツとクリスチャン・ヘンをスポーツディレクターに迎えてスタートしました。2001年にゲオルク・トッツィンク(Georg Totschnig)と契約したことを契機に、ディビジョンI(当時のトップカテゴリー)に参入。以降、ヨーロッパの主要レースで実力をつけ、2003年にはツール・ド・フランスに初参加を果たしました。
主な選手と戦績
チームはクライマーや総合系ライダー、若手の育成にも力を入れ、多くの有力選手を輩出しました。代表的な選手と主な戦績は以下のとおりです。
- ゲオルグ・トッチニグ(Georg Totschnig) — ツールでの総合上位入賞経験を持ち、優れたクライマーとして知られます。2005年のツール・ド・フランス第14ステージでは、長い山岳フィニッシュで独走勝利を挙げ、オーストリア人として1931年のマックス・ブッラ以来のツールステージ優勝を達成しました。
- リーヴァイ・ライプハイマー(Levi Leipheimer) — チーム在籍時に強さを見せ、2007年にディスカバリーチャンネル・プロサイクリングチームへ移籍しました。
- マルクス・フォーテン、シュテファン・シューマッハなど — 若手選手をキャプテンに据えることもあり、国内外のレースで成長を遂げました。
このほか、ナショナルチャンピオンやステージ勝利、ワイルドカードでの出場を含め、多数のトピックでチームは実績を残しました。
スポンサー・機材・運営
メインスポンサーのゲロルシュタイナーはミネラルウォーター会社で、チーム名にもそのまま反映されていました。機材面ではスポンサーであるスペシャライズドのバイクを使用し、チームはプロツアー基準の装備とサポート体制を整えて活動していました。運営面では経験豊富なスタッフを擁し、ステージレースでの総合成績や山岳での強さをアピールする戦略を採用していました。
スポンサー撤退とチームの解散
2007年9月、ゲロルシュタイナーはスポンサーシップを更新しないと発表しました。発表時に同社は、自転車競技界を取り巻く環境(ドーピング問題など)やスポンサーとしての継続が困難であることを理由に挙げたと報じられています。チームはスポンサー探しを続けながら2008シーズンを戦い、最終的に2008年シーズン限りで活動を終了し、多くの選手とスタッフが他チームへ移籍しました。
遺産と評価
ゲロルシュタイナーは、ドイツのプロサイクリング界において若手の登竜門となり、国内外での存在感を示したチームでした。特に山岳での強さを持つ選手の支援や、プロツアーでの安定した活動は高く評価されています。一方で、スポンサー撤退は当時の自転車競技全体が抱えていた課題も浮き彫りにしました。
チーム発足から解散までの約10年で、ゲロルシュタイナーはプロロードレースにおける一時代を築き、多くの選手のキャリアに影響を与えました。

