温帯(気候帯)とは?定義・特徴・四季・分類と世界分布
温帯(気候帯)の定義・特徴・四季・分類と世界分布を図解でわかりやすく解説。代表地域や気候変化、暮らしへの影響まで網羅。
地理的には、亜熱帯と極圏の間に位置する温帯緯度帯を指す。これらの地域の年間平均気温は極端なものではなく、灼熱でもなく凍てつく寒さでもない。温帯」とは、「適度な」という意味である。
熱帯地方とは異なり、ここでは夏と冬で気温が大きく変化する。そのため、温帯気候の地域には、夏、秋、冬、春の四季があるところがほとんどです。一方、温暖な地域でも天候が変わりやすいところがあります。ある日は晴れ、次の日は雨、そしてその次は曇り。これは、夏も冬も同じです。以上が、温帯気候の主な種類です。
温帯の定義と気候の目安
温帯は一般に、熱帯と寒帯の中間に位置する緯度帯を指します。気候学的には「年間を通して極端に高温でも極端に低温でもない」ことが特徴です。ケッペンの気候区分などでは分類方法により基準が異なりますが、目安としては次のようになります。
- 最暖月の平均気温が約10℃以上であること。
- 最寒月の平均気温が0℃前後(分類によっては-3℃を境にする)から18℃未満であること。
- 四季のうち少なくとも夏と冬に明瞭な差が見られること。
温帯の主な特徴
- 四季の存在:春・夏・秋・冬がはっきり分かれる地域が多い。
- 気温変動:日較差や年較差が熱帯に比べて大きい。冬の寒さや夏の高温が一定程度現れる。
- 降水の多様性:海洋性・大陸性・地中海性など地域によって降水パターンが異なる(年間を通して降る場所、冬季に多い場所、夏季に多い場所など)。
- 植生の多様性:落葉広葉樹林、混交林、草原、地中海性植生、温帯雨林などが見られる。
- 人間活動:農耕・牧畜に適し、人口密度が高い地域が多い(小麦、米、トウモロコシ、ブドウ、果樹などの栽培)。
四季の特徴(一般的傾向)
- 春:気温が上昇し、植物が芽吹く。前線や低気圧の通過で天候が変わりやすい。
- 夏:暑さが増すが、海洋性の地域では比較的穏やか。湿潤な地域では降雨や高湿度になることがある。
- 秋:気温が下がり、落葉が進む。台風や前線の影響を受けやすい地域もある。
- 冬:冷え込みがあり、内陸部や高緯度の地域では降雪する。海洋性気候では比較的温暖で雪は少ない。
気候分類(ケッペンなど)
温帯は学者や分類法によって扱いが異なります。ケッペンの分類では、次のような気候群が温帯に該当することが多いです(記号は代表的なものを示す)。
- 地中海性気候(Csa/Csb):夏に乾燥し、冬に雨が多い。地中海沿岸、南アフリカ南西部、南オーストラリアなど。
- 海洋性気候(Cfb/Cfc):年較差が小さく、年間を通して降水がある。西ヨーロッパ、ニュージーランドの一部など。
- 温暖湿潤(Cfa/Cwa):温暖な夏と比較的寒い冬。東アジア(日本、韓国、中国東部)や米国東部など。
- 温帯夏冬極端(大陸性気候 D型):ケッペンではD群は「雪気候」とされるが、温帯と接する地域(Dfa/Dfbなど)は冬の寒さが強く年較差が大きい。ユーラシア大陸の中央部や北米中東部など。
注意:ケッペンではC群(温暖湿潤など)を「温帯(温暖気候)」とするのが一般的ですが、D群を含めて広義の「温帯」や「温帯−冷帯の移行地域」とする説明もあります。基準値(最寒月の温度が0℃か−3℃かなど)によって境界が変わる点に留意してください。
植生と土地利用
温帯では落葉広葉樹林(ブナ・カエデ類)、混交林、針葉樹との混在林、草原(ステップやプレーリー)、および地中海性植生(オリーブや低木)など多様な植生が見られます。これらの地域は肥沃な平野が多く、農業や都市化が進んでいることが多いです。代表的な作物には小麦、トウモロコシ、米、ジャガイモ、果樹、ブドウなどがあります。
世界分布の例
- ヨーロッパ西部・中部(イギリス、フランス、ドイツなど)
- 地中海沿岸(スペイン、イタリア、ギリシャなど)
- 東アジア(日本、韓国、中国東部)
- 北アメリカ東部・中部(米国東海岸、カナダ南部)
- 南アメリカ南部(チリ中南部、アルゼンチンの一部)
- オーストラリア南部・タスマニア、ニュージーランド北部・南部沿岸
変動要因と現代の課題
温帯の気候は大気循環、海流、山地の地形、季節風(モンスーン)や前線の影響を強く受けます。近年の地球温暖化により、温帯の気候帯は高緯度側へ移動する傾向が指摘されており、降水パターンの変化、極端現象の増加、農業や生態系への影響が懸念されています。
まとめ:温帯は「適度な」気候をもつ緯度帯で、四季がはっきりしており、気候・植生・土地利用の多様性が大きい地域です。分類方法や境界には学問的な揺れがありますが、世界の多くの人口と資源がこの帯に集中しているため、気候変動の影響が特に重要な地域でもあります。

世界の温帯地域は緑が多い
質問と回答
Q:温帯緯度とは何ですか?
A: 温帯緯度とは、亜熱帯と極地の間に位置し、年間の平均気温が中程度の地球の地域です。
Q:温帯とはどういう意味ですか?
A:温帯とは、暑くもなく寒くもない、穏やかな気候を意味します。
Q:温帯気候の場所には四季がありますか?
A:はい、ほとんどの温帯気候の地域には、夏、秋、冬、春の四季があります。
Q: 温帯気候の地域では気温が大きく変わることがありますか?
A: 温帯気候の地域では、夏と冬で気温が大きく変わることがあります。
Q: 温帯気候の地域の天気は予測できますか?
A: いいえ、温帯気候の地域の天気は予測不可能です。
Q: 温帯気候の地域では、ある日は晴れていても、次の日は雨が降ることがありますか?
A: 温帯気候の地域では、晴れの日もあれば、雨の日もあれば、曇りの日もあります。
Q:温帯気候の主な種類は何ですか?
A: 温帯気候の主な種類には、海洋性気候、大陸性気候、地中海性気候があります。
百科事典を検索する