ケープタウン・アフェア(1967年の映画)
1967年の南アフリカ製スパイ・ドラマ映画。ロバート・D・ウェッブ監督、クレア・トレヴァー、ジェームズ・ブローリン、ジャクリーン・ビセット出演。サミュエル・フラーの『拾ったものはしっかり物に』をケープタウンへ置き換えた作品。
概要
『ケープタウン・アフェア』は、ロバート・D・ウェッブが監督し、20世紀フォックスの配給向けに製作された1967年のスパイ・ドラマ映画である。アメリカ映画のフィルム・ノワール的な筋立てを南アフリカ流に置き換えた作品として売り出されており、1953年のサミュエル・フラー監督作『拾ったものはしっかり物に』のリメイクにあたる。物語は、原作の都市型スパイ要素をケープタウンへ移し、1960年代の観客向けに再構成されている。
キャストと主要スタッフ
本作には、当時すでに実績のある俳優から新進の俳優までが起用されている。主要キャストには、ハリウッドの脇役で知られたベテランのクレア・トレヴァー、初期の映画出演作の一つにあたるジェームズ・ブローリン、そしてのちに国際的スターとなる若きジャクリーン・ビセットが含まれる。脇役には、ボブ・コートニー、ゴードン・マルホランド、ジークフリート・マインハルト、パトリック・マインハルトといった南アフリカの俳優たちが配されている。
製作と翻案
ロバート・D・ウェッブの演出によるこの作品は、1960年代後半に、国際的な映画会社が旧作アメリカ映画を他市場向けにリメイクすることが時折あった時期に製作された。原作に見られる窃盗、スパイ活動、道徳的な曖昧さという中心的要素には比較的忠実でありつつも、舞台設定、土地の色合い、いくつかの人物関係がケープタウンという場所と当時の観客の期待に合わせて変更されている。
特徴とテーマ
冷戦期の多くのスパイ・ドラマと同様に、本作では秘密、裏切り、そして日常的な犯罪と政治的陰謀の境界の薄さが強調される。雰囲気は、裏社会の空気や道徳的に葛藤する主人公像などのノワール的要素と、スパイ映画らしい手順的な側面を織り交ぜている。映画史の観点からは、リメイク版ならではの特徴として、空気感とロケーションが前面に出ている点が指摘される。
評価と位置づけ
『ケープタウン・アフェア』は、1953年の原作ほど長く語られる存在にはならず、主流の映画史では比較的目立たない作品のままである。主な関心は、リメイク映画の研究者、主要出演者たちのキャリアを追う人々、そして冷戦期映画の収集家に向けられている。ジャクリーン・ビセットとジェームズ・ブローリンにとっては、その後の広い認知へ至る過程での初期のスクリーンクレジットであり、クレア・トレヴァーにとっては、晩年のキャリアにおけるジャンル映画の主演作を意味する。
特筆事項
- 『拾ったものはしっかり物に』(1953年)のリメイクで、物語の舞台をケープタウンへ移している。
- 20世紀フォックスが配給し、1960年代の国際映画市場で製作された。
- アメリカ映画のノワール的影響と、南アフリカの製作環境・キャストを組み合わせている。
主要出演者や、このリメイクの着想源となった前作については、俳優のページや1950年代から1960年代のスパイ映画史に関する記事・フィルモグラフィーを参照するとよい。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ケープタウン・アフェア(1967年の映画) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/97723