概要

Johnny Thunders and the Heartbreakersは、一般にハートブレイカーズと呼ばれるアメリカのロックバンドで、1975年にニューヨークで結成された。グラム・ロックとリズム・アンド・ブルースの熱気を下敷きにしており、そのサウンドは同市のプレ・パンク・シーンと台頭しつつあったパンク・ロック運動をつなぐ役割を果たした。生々しいライヴ、荒々しいギター演奏、キャッチーなフックと陰鬱または挑発的な主題を組み合わせた楽曲で知られる。

編成と音楽性

代表的なラインナップは、ジョニー・サンダース(ギター、ボーカル)、ジェリー・ノーラン(ドラムス)、ウォルター・ルーア(ギター、ボーカル)、ビリー・ラス(ベース)から成っていた。この4人編成は、サンダースの不良っぽく旋律的なリード・スタイルを、単純明快で推進力のあるリズムと結びつけた。編曲は短く、ギターを前面に出したものが多く、当時のメインストリーム・ロックに見られる洗練されたプロダクションよりも、ロックンロールとリズム・アンド・ブルースの影響が強かった。ステージでは緩さと危うさを感じさせる人物像を作り上げ、それがバンドの評判を高めた。

歴史

ハートブレイカーズは、メンバーがそれ以前のニューヨークのバンドを離れた後に結成された。すぐに市内のアンダーグラウンド・クラブの常連となり、その後はイギリスをツアーして、最初期の英国パンク・バンドと交流した。1977年には、事実上の代表作となるスタジオ・アルバム『L.A.M.F.』を発表したが、初回のミックスへの不満もあって評価は割れた。それでもこの作品には、ファンや後年のミュージシャンが影響力のあるものとして受け止めた楽曲が収められている。

代表曲と論争

バンドのよく知られた楽曲のひとつである「Chinese Rocks」は、ディー・ディー・ラモーンとリチャード・ヘルによって書かれ、ヘロイン使用を主題としている。この曲はハートブレイカーズとラモーンズの双方によって録音され、初期パンク・バンドの一部が取り上げた荒々しい題材を象徴するものとなった。ハートブレイカーズの演奏やライヴでの披露は、とりわけそのステージ上の悪名と結びついて語られた。

遺産とその後

録音作品は多くなかったものの、ハートブレイカーズは、荒々しさとメロディーが両立しうることを示し、後のパンク、ガレージ・リバイバル、オルタナティヴ・ロックのアーティストに影響を与えた。解散後、メンバーはソロ活動や別のバンドへと進み、ジョニー・サンダースはソロ・アーティストとして活動を続けた。時を経るにつれてバンドの評価は見直され、コレクターや批評家は、当初のプロダクション上の問題の下にある音楽的な強さを認めるようになった。

  • 重要な作品: 『L.A.M.F.』(ミックスをめぐる論争がありつつも画期的)
  • 代表曲: 「Chinese Rocks」(ディー・ディー・ラモーンとリチャード・ヘル作)
  • 関連バンド: ニューヨーク・ドールズ、ラモーンズ

ハートブレイカーズは、1970年代ロックのより荒々しい側面と、パンクの形成期を象徴する存在として今も参照されている。変動の激しいライヴと、簡潔で感情を直接的に伝える楽曲によって、地下音楽の世代に影響を残した。