本文へ移動

バビロンの女王(1954年のイタリア映画)

カルロ・ルドヴィコ・ブラガリア監督、ロンダ・フレミングとリカルド・モンタルバン主演による1954年のイタリア製アクション・ドラマ。古代バビロンを舞台に、恋愛、冒険、宮廷の陰謀を描くフィクション作品。

概要

『バビロンの女王』(イタリア語:La cortigiana di Babilonia)は、カルロ・ルドヴィコ・ブラガリアが監督した1954年のイタリア製アクション・ドラマである。英語版公開時にはQueen of Babylonの題名が用いられた。ロンダ・フレミングリカルド・モンタルバンが主演し、ロルダーノ・ルピ、カルロ・ニンキ、タマラ・リーズらイタリア人俳優が脇を固めた。20世紀フォックスにより国際配給され、20世紀半ばのイタリアで製作された歴史冒険映画の潮流に属する作品である。

画像ギャラリー

1 画像

あらすじと主題

本作は古代メソポタミアを背景にしたフィクションの物語を提示する。記録映画的な歴史叙述ではなく、この舞台を用いて恋愛、対立、政治的陰謀のドラマを展開する。中心となる女性は、宮廷政治と個人的な忠誠心が交錯する危険な世界を切り抜ける一方、より大きな対立が都市を脅かしていく。権力、忠誠、異国情緒あふれる見世物性が主題となっており、当時の歴史劇脚本に典型的なアクション場面、人間関係のドラマ、華やかな衣装を通して表現される。

出演者と製作

ロンダ・フレミングとリカルド・モンタルバンは国際的に活動した俳優であり、両者の起用はイタリア国外にも作品の訴求力を広げることを意図していた。監督のカルロ・ルドヴィコ・ブラガリアはイタリア映画界で幅広く活動し、演出とテンポにスタジオ時代の手法を持ち込んだ。映画はイタリア人俳優と外国人俳優を集めて国際色豊かなアンサンブルを構成し、主要なイタリア人出演者も国際的な主演陣と並んでクレジットされている。

歴史的背景と描写

同時代の多くの歴史大作と同様に、本作は厳密な史実性よりも劇的な物語と視覚的スペクタクルを優先している。題名は、芸術や伝説で繰り返し扱われてきた強大なバビロンの女王という観念を想起させるが、物語は学術的復元を試みるのではなく、娯楽映画向けにこうした要素を翻案している。衣装、セット、人物類型には、20世紀半ばの映画が想像した古代近東のイメージが反映されている。

評価と遺産

公開時、本作は1950年代に商業的成功を収めた剣戟・サンダル映画および歴史冒険映画の人気傾向に加わった。大手スタジオによる国際配給は、イタリア以外の観客にも作品を届ける一助となった。一般に世界映画の画期的作品とは見なされていないが、戦後イタリアのジャンル映画製作、この時期のスターを前面に出した作品、映画における古代の表象を研究する収集家や研究者にとって関心の対象である。

基本情報

関連項目

著者

AlegsaOnline.com バビロンの女王(1954年のイタリア映画)

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/98689

共有