リラクタント・ドラゴン(1941)—ウォルト・ディズニーの実写×アニメ合体映画とは
1941年のディズニー実写×アニメ合体作「リラクタント・ドラゴン」を解説。制作秘話、スタジオ紹介、モノクロ&テクニカラー構成や貴重なキャスト情報を詳述。
The Reluctant Dragon(邦題:リラクタント・ドラゴン)は、1941年にアメリカで制作された実写とアニメーションを組み合わせた長編映画です。製作はウォルト・ディズニー、配給はRKOラジオ映画で、1941年6月20日に公開されました。本作は、カリフォルニア州バーバンクに新設されたウォルト・ディズニー・スタジオの内部を見せる「スタジオ見学」を大きな柱に据え、制作現場やスタッフの仕事ぶりを娯楽として描き出す点が特徴です。紹介的な要素と脚色されたドラマ、そして短編アニメーションを織り交ぜた異色作と言えます。
劇中にはラジオ・コメディアンのロバート・ベンチリーが案内役として登場し、実際のディズニーのアニメーターやスタッフが本人役で多数出演します。出演者には、ウォード・キンボール、フレッド・ムーア、ノーマン・ファーガソン、クラレンス・ナッシュ(ドナルドダックの声で知られる)やウォルト・ディズニー自身も含まれ、当時の制作現場の雰囲気が色濃く残されています。
映像構成は変則的で、前半のおよそ3分の1はモノクロで撮影され、後半の約3分の2はテクニカラーで彩られます。全体としては大半が実写のドキュメンタリー風パートで占められていますが、随所に4つの短いアニメーション・パートが挿入され、劇中の見せ場を作っています。黒白パートには『ダンボ』のケイシー・ジュニアが登場する場面があり、カラーパートでは3本のカートゥーンが披露されます。具体的には、短編Baby Weems、Goofyの「How to Ride a Horse」、そして表題作のアニメーション版であるThe Reluctant Dragonが含まれます。
表題の「The Reluctant Dragon」は、イギリスの作家ケネス・グラハム(Kenneth Grahame)の同名の児童向け作品を原作の一つとしており、原作の物語性を活かしたアニメ部分と、スタジオ見学を中心とする実写部分とが組み合わされたアントロジー的な趣向になっています。
制作背景としては、ディズニーが自社のスタジオ設備や人材を一般にアピールする目的を持ちつつ、既存の短編素材や計画中の短編を織り込むことで長編作品としてまとめ上げた点が挙げられます。そのため、教育的な「メイキング」的要素、コメディ的な寸劇、純粋なアニメーション娯楽が混在しており、従来の長編アニメ映画とは一線を画する構成です。
受容と評価の面では、公開当時から「スタジオの舞台裏を見せる興味深い記録」として注目される一方、形式の実験性ゆえに賛否が分かれる作品でもありました。現在では、1940年代初頭のディズニー・スタジオや当時の主要アニメーターたちの姿を記録した貴重な史料として、アニメ史やディズニー研究の中で重要視されています。
質問と回答
Q: 映画『リラクタント・ドラゴン』は誰が製作したのですか?
A: ウォルト・ディズニーが製作しました。
Q: 映画『渋い竜』はいつ公開されましたか?
A: 1941年6月20日にRKOラジオ・ピクチャーズから公開されました。
Q: 映画『渋い竜』の主演は誰ですか?
A: ラジオのコメディアン、ロバート・ベンチリーや、ウォード・キンボール、フレッド・ムーア、ノーマン・ファーガソン、クラレンス・ナッシュ、ウォルト・ディズニーなど、ディズニーの多くのスタッフが本人役で出演しています。
Q:映画の舞台は?
A:カリフォルニア州バーバンクにある、当時できたばかりのウォルト・ディズニー・スタジオが舞台です。
Q: 映画『The Reluctant Dragon』にはアニメパートはありますか?
A: はい、ダンボのケイシー・ジュニアが登場するモノクロのパートと、3つのテクニカラーのアニメを含む、4つの短いアニメパートがあります: ベイビー・ウィームス』、『グーフィーの馬の乗り方』、『渋いドラゴン』です。
Q: 「The Reluctant Dragon」の原作は何ですか?
A: 映画『The Reluctant Dragon』は、ケネス・グレアムの同名の本が原作です。
Q: 映画『渋い竜』はどのような形式ですか?
A: 映画の最初の3分の1はモノクロで、最後の3分の2はテクニカラーです。映画のほとんどは実写です。
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