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トマス・コリアット(1577年頃–1617年)― イングランドの旅行家・旅行作家

17世紀初頭のヨーロッパとインドを徒歩で旅し、生き生きとした記録を残したイングランドの旅行家・作家。『コリアットの雑録』で知られ、ムガル宮廷に到達後、スーラトで没した。

概要

トマス・コリアットは、エリザベス朝後期からジェームズ1世時代に活動したイングランドの旅行家・作家である。1577年頃に生まれ、しばしば徒歩で長距離を旅し、その体験記を出版したことで知られる。代表作『コリアットの雑録』(Coryat's Crudities、1611年)は、旅先の習慣、名所、実用的な事柄を記録したもので、イングランドにおいて、より個人的で観察に基づく旅行記の文体を形作る一助となった。後世の読者や好古家の一部は、彼の旅の精力と、時に風変わりな人物像で彼を記憶している。

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旅と訪問地

コリアットはイングランドを発ち、徒歩と馬車でヨーロッパ大陸を横断し、フランス、イタリア、ドイツ諸地域の町々を訪れた。さらに東方へ進み、最終的にはインドを含む南アジアの一部に到達した。ムガル帝国の領内では皇帝ジャハーンギールに会ったとされ、帰国のための援助と金銭を与えられた。だがコリアットはイングランドへ戻ることなく、1617年、グジャラート地方の港湾都市スーラトで死去した。

著作と文体

彼の出版された文章は、旅行者のための実用情報、興味深い逸話、社会観察を組み合わせたものであった。『コリアットの雑録』には、町の素描、食べ物や家庭の習慣に関する評、記念建造物と公共生活の描写が収められている。体系的な案内書というよりも、彼の語りは、ときに真摯で、ときに自慢話めいた、生き生きとした雑録として読める。異国の風俗や新たな経験に関心を抱く読者の支持を得て、その作品は宮廷や学界の読者だけでなく、より広い識字層にも流布した。

遺産と注目すべき点

コリアットは旅行文学史において興味深い位置を占める。その忍耐力は称賛される一方、うかがえる虚栄心は笑いの対象にもなり、同時代人は彼を褒めたりからかったりした。後世の論者は、彼が外国の習慣、とりわけイングランドでの食卓用フォークの使用を広めたとしたが、この種の主張はしばしば単純化されている。彼の記録は、17世紀初頭のヨーロッパと南アジアを見通す窓となるとともに、海外にいたイングランド人旅行者の好奇心を映し出すものとして、歴史家にとって今なお有用である。

要点

  • 職業:イングランドの旅行家・作家(著名な旅行家)。
  • 主な旅程:ヨーロッパを横断し、さらにインドへ至る長距離の徒歩・馬車旅行。
  • 交流:インド滞在中、ムガル皇帝ジャハーンギールから贈り物を受けた。
  • 死去:帰国前の1617年、グジャラート州のスーラトで死去。イングランドには戻らなかった。
  • 主著:旅行記と観察の雑録『コリアットの雑録』(1611年)。

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著者

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