トパーズは、宝石として、また収集用標本として珍重される岩石形成性のケイ酸塩鉱物である。化学組成はアルミニウム、ケイ素、酸素、フッ素/水酸基からなり、一般にAl2SiO4(F,OH)2と表される。比較的高い硬さと、明るく透明な結晶の組み合わせにより、宝石学と鉱物学の両方で重要な鉱物となっている。

特徴と組成

トパーズは斜方晶系に結晶し、ふつう柱状で条線のある結晶をつくる。モース硬度は8で、傷がつきにくい。1方向に明瞭な劈開を示し、比重は一般に3台前半から中ほどである。光学的性質と多色性は、色や化学置換の違いによって変化する。

色、原因と代表的な変種

純粋なトパーズは無色で、多くの有色品種は微量不純物、または天然・人工の放射線照射によって生じた色中心に由来する。一般的な色には青、黄、褐色、ピンク、そして高く評価される「インペリアル」のオレンジピンク系がある。ブルートパーズは、しばしば無色石に放射線照射と加熱処理を施して作られ、ピンクやインペリアルの色は微量元素と加熱の組み合わせで生じることがある。

産出と歴史

トパーズは、通常、花崗岩ペグマタイトや火山岩の空隙に産する。著名な古典的・現代的な産地としては、ブラジル、ロシア、メキシコ、アジアの一部がある。名称には古い由来があり、何世紀にもわたって貴重な宝石に用いられてきた。正確な語源は不明だが、古代には紅海地域の島々や交易路と結びつけられていた。

用途、処理と鑑別

トパーズのおもな用途は、ファセットカットの宝石、カボション、収集用結晶である。劈開があり、加熱によって色が変化する可能性があるため、市販品の多くは色を安定させたり改善したりする目的で処理(放射線照射、加熱)を受ける。鑑別は、硬度、劈開、屈折特性、晶癖に基づいて行われ、注意深い検査なしには石英、シトリン、ベリルと混同されることがある。

参考資料と関連リソース