トワイライト(薄明)とは?夜明け・夕暮れの仕組みと市民・航海・天文薄明の違い
トワイライト(薄明)の仕組みを図解で解説。夜明け・夕暮れの違いと市民薄明・航海薄明・天文薄明の定義や見え方をわかりやすく紹介。
トワイライトとは、夜明け(朝)か夕暮れ(夕方)のことで、太陽が地平線付近にあるために昼と夜の境がぼんやりとした状態になる時間帯を指します。朝は暗さが薄らぎ光が見え始めるとき、夕方は光が薄れて暗くなっていくときです。太陽が消えてゆき、空の色が変わるのが特徴です。
薄明の定義(国際的な分類)
薄明は一般に次の3段階に分類されます。基準は太陽の中心が地平線の何度下にあるか(太陽高度)で決まります。ここでいう「地平線」は観測者から見た水平線を指し、海上などの真の地平線を基準にすることが多い点に注意してください(地平線)。
- 市民薄明(Civil twilight):太陽が地平線の下0°から6°の範囲にある時間帯。朝なら日の出前、夕方なら日没直後まで続きます。屋外の活動が可能な程度の明るさがあります。
- 航海薄明(Nautical twilight):太陽が地平線の下6°から12°の範囲にある時間帯。海洋航行で地平線と星との関係を使った測量が可能になる段階で、空はかなり暗くなります。
- 天文薄明(Astronomical twilight):太陽が地平線の下12°から18°の範囲にある時間帯。太陽の散乱光がほとんどなくなり、天文観測に支障がない暗さに近づきます。太陽がさらに18°より下にあると真の夜(天文的夜)になります。
時間の流れ(朝と夕方の順序)
- 朝(夜明け)の場合:天文薄明開始(太陽−18°) → 天文薄明終了 / 航海薄明開始(−12°) → 航海薄明終了 / 市民薄明開始(−6°) → 市民薄明終了 = 日の出(0°)
- 夕方(夕暮れ)の場合:日の入り(0°) → 市民薄明(0°→−6°) → 航海薄明(−6°→−12°) → 天文薄明(−12°→−18°) → 天文的夜(−18°より下)
見え方と実用上の違い
- 市民薄明:街灯や車のライトなしでも歩行や短時間の屋外作業ができる明るさです。写真では「ブルーアワー(青の時間)」や「ゴールデンアワー(朝夕の柔らかい光)」と重なることがあり、風景写真やポートレートに好まれます。
- 航海薄明:地平線と空のコントラストが残るため、海上での視認航法(星と地平線による角度測定)が行える時間帯です。街灯で明るくなる都市部よりも星が見え始めますが、まだ明るい星以外は見えにくいです。
- 天文薄明:天文学的観測を行う場合の重要な基準です。太陽の散乱光がほぼ消えるため、暗い恒星や銀河などの天体観測が可能になります。天文学者は通常、太陽が地平線下18°より深いときを「真の夜」と見なします。
季節・緯度による差
薄明の持続時間は緯度と季節によって大きく変わります。赤道付近では昼夜の長さがほぼ一定で、薄明も短めです。高緯度(北極圏・南極圏)では、夏に太陽がほとんど沈まない(白夜、midnight sun)ため薄明が続き、冬には太陽がほとんど上がらない(極夜)ため常に薄明や夜の状態が続くことがあります。
計算上の注意点
- 公式の日の出・日の入り時刻や薄明の時刻には大気差(大気差折れ曲げ、約34分角)や太陽の視半径(約16分角)が考慮されることが多く、実際の観測での見え方と幾分ずれる場合があります。これらの影響で「幾分早く見える/遅く見える」ことがあります。
- 地形(山や建物)や気象条件(雲、霞、汚染)によって体感される薄明の開始・終了時刻は変わります。海上の真の地平線と陸上の視界では差が出やすい点に注意してください。
実生活での利用例
- 気象・天文カレンダーや天体観測会、航空・海上の航行計画、法律や行政の活動時間(街灯の点灯基準など)で薄明の時刻が利用されます。
- 写真家は光の質を求めて薄明の時間帯を狙い、天文ファンは暗さの程度(天文薄明の有無)に合わせて観測機材を準備します。
以上がトワイライト(薄明)の基本的な仕組みと、市民・航海(航海薄明)・天文薄明の違いです。観測や活動の目的に応じて、どの段階の薄明を基準にするかを選ぶとよいでしょう。

フロリダ州プラシダハーバーの日の出

トワイライトビュー。
質問と回答
Q:黄昏とは何ですか?
A: 薄明とは、太陽が地平線より下にあるが、光がまだ存在する時間帯のことです。
Q: 夜明けはいつですか?
A: 夜明けは、日の出前、太陽が顔を出し始め、暗くなくなった朝のことです。
Q: 日没はどうなりますか?
A: 日没になると、太陽は水平線の下に消え、暗闇が始まります。
Q: 夕暮れとは何ですか?
A: 夕暮れ時とは、太陽が水平線の下に沈む時間帯のことです。
Q:市民薄明とは何ですか?
A: 市民薄明とは、太陽が水平線から6度以下の時間帯で、朝の日の出前、または夕方の日没後に発生します。
Q: 航海薄明とは何ですか?
A: 航海薄明とは、太陽が水平線の下6°から12°の間にある時間帯のことです。
Q: 天文薄明とは何ですか?
A: 天文薄明とは、太陽が水平線の下12°から18°の間にある時間帯のことです。
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