UKIP(英国独立党)とは:歴史・政策(EU離脱)と選挙成績
UKIP(英国独立党)の歴史・政策(EU離脱を軸に)と選挙成績を、1993年設立から欧州議会・下院での推移まで分かりやすく解説。
イギリス独立党(United Kingdom Independence Party、通称UKIP)は、イギリスの政党です。その政治的立場は保守的であり、保守主義、国家保守主義、欧州懐疑主義(ユーロスケプティシズム)を掲げています。特に党の中心政策は、英国のEU(欧州連合)からの離脱を目指すことにあり、移民規制や主権回復、直接民主制(国民投票の活用)を重視してきました。
設立と歴史の概略
UKIPは1993年に設立されました。創設当初は欧州統合に反対する少数派の集合体として出発し、徐々に支持を拡大していきました。1999年に欧州議会選挙で初めて議席を獲得(3議席)し、その後2004年に12議席、2009年に13議席と欧州議会での存在感を増しました。さらに2014年欧州議会選挙では英国で最多の得票を得て24議席を獲得するまでに至り、EU離脱を求める勢力の代表的存在となりました。
その後の展開:2016年の英国のEU離脱を問う国民投票(国民投票での離脱派の勝利)はUKIPが長年主張してきた主要な目的の達成に直結しましたが、実際の離脱プロセスが進む中で党自身の支持は次第に後退しました。2019年以降、ナイジェル・ファラージが主導した新党(のちの「Brexit Party」/後に「Reform UK」)に支持が移り、多くの支持者や幹部がそちらに流出しました。さらに、英国が2020年にEUを正式に離脱したことで、UKIPの主要な争点の一部が制度的に実現したため、党の存在意義を巡る議論が続いています。
政策・主張
- - 英国は欧州連合から離脱すべきだという強固な立場を取ってきました。
- - 重要な政治課題については、より多くの国民投票(直接民主)を実施するべきだと主張します。
- - 国民IDカード導入や中央集権的な監視制度には反対し、個人の自由や伝統的な市民権を重視する立場を取ることが多いです(「イギリス人はIDカードを持たなくてもいいはずです」という立場もその一例です)。
- - 移民規制の強化、治安・法秩序の強化、EUの法的優位性の排除などを掲げることが多く、移民や多文化主義に懸念を示す支持者が多く含まれます。
選挙成績と議会での立場
UKIPは比例代表に近い欧州議会選挙では大きな成功を収めましたが、英国の下院(国会)選挙で採用される「First-past-the-post(一位単独選出)」方式では支持の分散や地域的集中の欠如から議席をほとんど得られませんでした。2015年の総選挙では約380万票(得票率約12.6%)を獲得したにもかかわらず、下院では1議席にとどまりました。下院で当選した議員には、2014年に保守党から離党してUKIPに加わったダグラス・カーズウェル(後に2017年に党を離脱)や、同年に離党して当選した別の議員などがいますが、2017年以降の総選挙では大幅に支持を失い、下院での代表性はほぼ消失しました。
指導者と党内事情
UKIPの顔として広く知られるのはナイジェル・ファラージ(Nigel Farage)であり、彼は党の宣伝力を高め、EU離脱論を国民的議題に押し上げる中心的役割を果たしました。ファラージ以外にも複数のリーダー交代があり、党内には戦略や方向性を巡る意見の対立、さらに極端な見解を巡る論争が繰り返されました。2008年には党方針として、かつて英国国民党(BNP)に所属していた人物の加入を禁止する措置をとっています。
論争と評価
UKIPはEU離脱を実現する上で重要な役割を果たした一方で、移民や多文化主義に対する強い批判、党内外での人種・宗教に関する問題発言や極右勢力との接点をめぐる疑念によってしばしば批判を受けてきました。2018年以降、より極端な主張を掲げる指導部が出現した時期には支持喪失が加速し、最終的にはBrexitの実現後に勢力が大きく後退しました。
現在の状況(要点)
- EU離脱という主要目標の一部が2016年の国民投票とその後の離脱プロセスで実現されたため、党の存在意義を再定義する必要に迫られています。
- 2019年以降は、新たに登場したBrexit Party(のちReform UK)に支持が流出し、支持基盤は縮小しました。
- 下院での影響力はほぼ消え、欧州議会における代表も英国のEU離脱に伴って消滅しました。
総じて、UKIPは一時期イギリス政治に大きな影響を与えた反EU勢力であり、その政策と運動は英国のEU離脱(Brexit)という歴史的な結果に結びつきました。一方で内部対立や極端主義との関係を巡る問題、政治的目標達成後の支持離散といった課題に直面しており、現在はその先の方向性が問われています。

ナイジェル・ファラージは、2016年7月まで英国独立党の党首を務めていました。
2014年5月 統一地方選挙
2014年5月の地方選挙では、UKIPはサンダーランドで30%の票を獲得しました。同党は、全国で155の地方議会議席を獲得しました。
2015年総選挙
UKIPは、2015年5月の総選挙で、労働党、保守党に次ぐ第3位となりました。同党の得票率は12.9%で、1議席を獲得しました。
2017年総選挙
2017年の総選挙では、UKIPの得票率は1.8まで下がり、議席も獲得できませんでした。その翌日、UKIPのリーダーであるポール・ナットールが辞任しました。
現在のメンバー
現在、UKIPのメンバーは2万人を超えています。
ジェラード・バッテンがリーダーに就任(2018年)
2018年2月、ジェラード・バッテンが暫定的に党首に就任した後、2018年4月に行われたUKIPの党首選挙で無投票当選しました。
2018年英国地方選挙
2018年の英国地方選挙で、UKIPは防衛していた126議席のうち124議席を失い、ダービーでは1議席を獲得しました。
極右を受け入れているという非難の声
バッテンが党首に選出されて以来、UKIPが極右を受け入れているとの非難の声が上がっている。党が右傾化していると言われるのは、バッテンが党首になった初期に、イスラムのイデオロギーを否定することに党の焦点を当て始めたときや、バッテンがイスラムを「死のカルト」と呼んだという言葉が生まれたときからです。2018年9月、バターンはサンダーランドで開催された反イスラムの集会に参加したことでも批判されました。こうした非難は、2018年11月に極右活動家のトミー・ロビンソンがBatternの顧問に就任したことで、より強くなりました。これにより、UKIPの多くの欧州議会議員や元党首のナイジェル・ファラージやポール・ナットールが離党し、スコットランドの党首も離党しました。
質問と回答
Q: UKIPとは何ですか?
A: UKIPはUnited Kingdom Independence Partyの略で、イギリスの政党です。
Q: UKIPはどのような政策を推進していますか?
A: UKIPは保守主義、国家保守主義、欧州懐疑主義を推進しています。
Q: UKIPの主要政策は何ですか?
A: UKIPの主要政策は英国のEU離脱です。
Q: UKIPはいつ設立されましたか?
A: UKIPは1993年に設立されました。
Q: UKIPは1999年の欧州議会で何議席を獲得しましたか?
A: UKIPは1999年に欧州議会で3議席を獲得しました。
Q: UKIPは2015年に380万票を獲得したにもかかわらず、なぜ英国下院で1議席しか持っていないのですか?
A: UKIPはイギリスの選挙制度である "First-past-the-post "の下ではあまり良い結果を出していません。
Q: UKIP支持者が信じていることは何ですか?
A: UKIP支持者は、英国はEUから離脱すべきであり、特定の問題については国民投票を増やすべきであり、英国人はIDカードを持つべきではないと考えています。
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