スウェーデンのtätort(locality)とは?200人・stadの基準をわかりやすく解説
スウェーデンのtätort(locality)とは何か?200人基準やstadの条件、統計上の扱いを図解と事例でわかりやすく解説。
スウェーデンの都市部は、スウェーデンの言語であるtätortの一般的な用語に対応します。ただし、スウェーデン統計局による英語の正式名称はlocalityです。この概念は行政区画(市町村=kommun や郡=län)とは独立した「統計上の集落区分」であり、例えばアメリカの国勢調査指定地域と比較できます。
tätort(locality)の定義と基準
- 人口:その地域に少なくとも200人以上の常住者がいること。
- 建物間の距離:居住を目的とする建物同士の距離が通常200メートル以内で連続した集まりをなしていること(道路や公園、大きな工場・倉庫などで分断される場合は例外扱いになることがあります)。
- 統計的概念:市町村や郡の境界に基づくものではなく、地理的に連続した居住地の塊を基に判定します。同じ市町村内に複数のtätortが存在したり、逆に1つのtätortが複数の市町村にまたがることもあります。
「stad(町・市)」との違い
統計的には、人口が10,000人以上のtätortは便宜上「町・市(スウェーデン語:stad)と呼ばれることがあります。ただし、歴史的・行政的には1971年の自治体改革以降、stadという行政区分は廃止され、現在の行政単位は市町村(kommun)です。日常語や統計上の便宜名称としては今でも stad を使うことがあります。
統計と実例
スウェーデンのtätortの統計はスウェーデン統計局(SCB)が公表しており、地域ごとの人口分布や都市化の度合いを把握するために用いられます。たとえば2010年の集計では、スウェーデンには1,956のtätortがあり、これらが国全体の人口の約85%を占めていました。大都市例としてはストックホルム、ヨーテボリ、マルメがあり、いずれもtätortかつ実務上はstadとみなされることが多いです。
注意点・まとめ
- tätortは「どこまでが町なのか」を示すための便利な統計概念ですが、行政サービスや税制などの法律的扱いは市町村(kommun)によって決まります。
- 人口200人・建物間200メートルという基準はシンプルですが、実際の判定では公園や水域、産業用地による分断などが考慮されるため、専門的な地理解析が行われます。
- 英語では SCB により locality と訳されています。国際比較をする際は、この訳語や定義の違いに注意してください。
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