本文へ移動

ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)とは

ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)の概要、構成、歴史、WMLやWAPゲートウェイなどの主要要素、利用例、そして現代のモバイルWeb標準に置き換えられた理由を解説します。

概要

ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)は、初期の携帯電話のような小型で資源の限られた機器でも、Web風のコンテンツやサービスにアクセスできるようにするために作られた通信標準と形式の مجموعهです。帯域幅が狭く、遅延が大きく、表示や入力の能力も限られた無線ネットワーク上で、テキストや簡単な図形、対話的サービスを軽量に配信するためのモデルを提供しました。WAPは、アプリケーション層のマークアップと、モバイル環境向けに調整されたプロトコルスタックの両方を定義していました。

画像ギャラリー

1 画像

アーキテクチャと主要構成要素

WAPは、限られた機器でもコンテンツ配信を可能にするため、複数の層で構成されていました。主な要素には次のものがあります。

  • Wireless Markup Language(WML): XMLから派生した簡潔なマークアップ言語で、小さな画面と限られた操作に向けて設計されました。
  • WMLScript: クライアント側のロジック用スクリプト言語で、目的はJavaScriptに似ていますが、より単純化されています。
  • WAPゲートウェイ(プロキシ): WAPプロトコルと通常のWeb(HTTP)の間を変換する中継装置で、エンコードやコンテンツ変換を担当しました。
  • プロトコルスタック: WSP、WTP、WDPなどの層がセッション、トランザクション、データグラムの各サービスを提供し、初期版ではWTLSがセキュリティを担いました。

歴史と発展

WAPは、携帯ネットワークや端末が完全なWebページを効率よく表示できなかった1990年代後半に登場しました。業界団体は、無線端末向けに簡略化したWebサービスを届けるための仕様を定めました。WAPは時間とともに進化し、初期のリリースでは帯域節約のため独自のスタックとバイナリエンコードに依存していましたが、後の版では標準的なインターネット・プロトコルやXHTMLベースのコンテンツへ移行し、一般的なWebサーバーやブラウザーとの互換性を高めました。

用途、例、重要性

実際には、WAPはモバイルメールのゲートウェイ、簡単なニュースや天気のページ、テキスト中心のポータル、初期のモバイルバンキング、通信事業者固有のサービスなどを可能にしました。重要だったのは、端末に合わせたマークアップ、ゲートウェイ、コンパクトなプロトコルといった概念を確立し、その後のモバイルWebの実践に影響を与え、ネットワークと端末が完全なHTML、CSS、より豊かなアプリケーションを支えられるようになるまでの橋渡しをした点です。

衰退と特徴

モバイル機器の処理能力が向上し、携帯通信網のデータ速度も高まると、完全なHTMLブラウザーやネイティブアプリケーションが実用的になりました。開発者や事業者が標準的なWeb技術やAPIを採用したことで、WAPの利用は減少しました。それでもWAPは、制約の多い環境に合わせた設計や、モバイルデータサービスをユーザーに広めた点で注目されます。技術的な詳細は、モバイル・プロトコル・スタックや旧式のモバイルWeb形式に関する資料を参照してください(モバイル機器の例Webアクセスの概念)。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)とは

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/108668

共有