Advanced Packaging Tool(APT)
DebianおよびDebian系Linuxで、依存関係を解決しながらソフトウェアを取得、インストール、更新、削除するために用いられる高水準のパッケージ管理インターフェース。
概要
Advanced Packaging Tool(APT)は、主にDebianおよびそれを基盤とするディストリビューションで使用される、高水準のパッケージ管理システムである。ソフトウェアリポジトリへのアクセスを整理し、バイナリパッケージをダウンロードするとともに、dpkgなどのツールへ低水準の処理を委ねることで、インストールと削除を調整する。主な目的は、依存関係の解決を自動化し、管理者と利用者にとってソフトウェア管理を一貫性があり再現可能なものにすることである。
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2 画像構成要素と動作
APTは単一のプログラムではなく、パッケージ索引、メタデータ、ダウンロードを扱うライブラリおよびコマンドラインユーティリティ群である。これにはapt、apt-get、apt-cacheなどが含まれる。ローカルのパッケージキャッシュを保持し、設定ファイルからリポジトリ定義を読み取り、パッケージ署名を検証して、要求された変更を満たすパッケージのバージョンを決定する。.debファイルの実際のインストールまたは削除は、低水準のdpkgツールが実行する。
歴史と開発
APTは1990年代後半にDebianプロジェクト向けとして当初開発され、ほどなくDebian派生システムの標準的なパッケージマネージャとなった。時間とともに、aptitude、Synaptic、各種デスクトップ用ソフトウェアセンターなど、テキスト形式とグラフィカル形式のフロントエンドが追加された。APTのコードベースは、性能、セキュリティ、リポジトリ署名およびリポジトリ形式との統合を改善するために進化してきた。
一般的な利用方法と例
利用者と管理者は通常、少数のコマンドでパッケージを管理する。代表的な操作には、パッケージ一覧の更新、パッケージのインストール、システムを最新の状態に保つことが含まれる。安全な操作には、通常は管理者権限が必要である。
- sudo apt update — リポジトリの索引を更新する
- sudo apt install <package> — パッケージと必要な依存関係をインストールする
- sudo apt upgrade / sudo apt full-upgrade — インストール済みパッケージを新しいバージョンへ更新する
- sudo apt autoremove — 不要になったパッケージを削除する
高度な機能と管理
APTは、バージョン選択を制御するリポジトリのピン留めと設定をサポートし、セキュリティ向上のため署名付きリポジトリを使用するよう構成できる。リポジトリおよび認証に関するシステム設定は、システムディレクトリと設定ファイルの下に保存される。近年は、一部の補助ユーティリティと運用が、従来の鍵管理から、リポジトリごとに専用の署名ファイルを用いる方式へ移行している。
相違点と注目すべき事項
APTはDebianのパッケージ形式(.deb)に合わせて設計されており、yumやdnfのようなRPMベースの管理ツールとは設計とコマンド体系が異なる。多くの管理者は、内部でAPTライブラリに依存しながら、グラフィカルなインターフェースや代替インターフェースを選択する。リポジトリの設定についてはリポジトリの文書を、Linuxディストリビューションおよびパッケージング手法に関する広い文脈についてはLinuxディストリビューションの資料を参照。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com Advanced Packaging Tool(APT) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/1102
出典
- packages.debian.org : "Debian -- Details of package apt in etch"
- packages.debian.org : "Debian -- Details of package apt in sid"