「スペインの12の宝」は、2007年に実施されたメディア主導のコンテストで、スペインを代表する12の象徴的な場所を選ぶことを目的としていた。テレビ局アンテナ3とラジオグループCOPEが開始したこの企画では、スペイン王国の遺産を最もよく表す文化的・自然的な場所を一般投票で選出した。スペイン語ではこのキャンペーンは12 Tesoros de Españaとして宣伝された。

目的と範囲

この企画は、文化の振興、観光宣伝、そして人気投票形式の賞という要素を兼ねていた。視聴者や聴取者は、スペイン各地の名所を推薦し、投票した。最終発表は2007年12月31日に行われた。選ばれた一覧は、単一の学術的な基準によるものではなく、建造遺産、自然景観、先史時代の芸術が混在する内容だった。

選考過程と分類

  • 主催者は候補を募集し、多数の地域提案から最終候補を絞り込んだ。
  • 一般投票は、メディアを通じたほか、電話、SMS、オンラインの仕組みを用いて行われ、最終的な選定を決めた。
  • 選ばれた12件は、建築記念物9件、自然記念物2件、絵画または洞窟壁画の遺跡1件で構成され、文化的価値の多様さを示していた。

このコンテストでは、城郭、大聖堂、歴史的市街地群といった壮麗で訪問可能な場所に加え、景観や岩絵の洞窟も重視された。また、保全の必要性、地域経済、そして遺産に対する世論の評価のされ方にも注目を集めた。

受け止め方は分かれた。支持者は国内観光と地域の誇りを高めた点を評価した一方、批判者は、メディアによるランキングが複雑な遺産問題を単純化したり、過度の混雑を促したりするおそれを指摘した。それでも、このキャンペーンは、一部の目的地がこの称号を宣伝や資金調達に生かすきっかけとなり、目に見える遺産を残した。

取り上げられた多くの場所は、宮殿や要塞から先史時代の彩色洞窟まで、スペインの歴史と芸術を示す国際的にも知られた例であり、国内で保護・解釈されている資源の幅広さを物語っている。上記の建築分野の選定項目についてさらに知りたい場合は、スペインの建築記念物の一覧も参照されたい。