15ユーノミアとは メインベルト最大級の石質小惑星の概要と発見
15 ユーノミアは、メインベルトに位置する大型の石質小惑星(S型)で、S型小惑星の中では最大級にあたります。直径は文献によって差がありますが、おおむね約250km前後と見積もられ、メインベルト全体でも上位に入る天体です(資料・測定方法により順位は8位から12位程度とされることがあるため一定しません)。また、ユーノミアは自身の名を冠した族(ユーノミア族、いわゆる小惑星家族)の親天体として最大の存在でもあります。
ユーノミアは、1851年7月29日にアンニバレ・デ・ガスパリによって発見され、ギリシャ神話に登場する秩序と法の象徴であるホラエ(時間)の一人、ユーノミアにちなんで命名されました。
軌道と回転
- 軌道長半径(およそ): 約2.6〜2.7 AU(太陽からの平均距離)
- 公転周期(およそ): 約4.2〜4.3年
- 離心率・傾斜角(およそ): 中程度の離心率と約10〜12度程度の軌道傾斜が報告されています
- 自転周期(およそ): 数時間台(観測では約6時間前後とされることが多い)
物理的性質と組成
- スペクトルは典型的なS型を示し、ケイ酸塩(オリビンや輝石など)に富む岩石質の表面を持つと考えられています。
- アルベド(反射率)は中程度〜やや高めで、内部に差別化(部分的な融解・分化)を起こした可能性を示す成分分布の手がかりが得られています。
- 形状はやや不均一・長軸方向に伸びた楕円形で、明るさの変動(光度曲線)から不規則な形と自転に伴う変化が示されています。
ユーノミア族(小惑星家族)
ユーノミアは、その破片から成る「ユーノミア族」と呼ばれる多数の小惑星群の親天体と考えられています。大きな衝突イベントによって一部が破砕され、多くの小天体が放出されたと推定されており、族メンバーはスペクトル的にもS型に集中しています。これにより、ユーノミアは小惑星帯の衝突史や物質進化を調べる上で重要な対象となっています。
観測と探査
- 地上望遠鏡による光度曲線解析や分光観測、レーダー観測などで形状や自転、組成に関する情報が得られてきました。
- これまでに直接の宇宙機による訪問はなく、リモート観測が主な情報源です。
重要性
ユーノミアは大型かつ石質であることから、小惑星帯における地質学的多様性や部分的な分化過程、衝突による族形成の理解に貢献する重要な天体です。今後、より高精度な寸法測定や分光観測、将来的な探査が進めば、初期太陽系の進化に関する知見がさらに深まることが期待されます。
特徴
ユノミアは、S型小惑星の中で最も大きく(2位はジュノ3)、科学的にもそれなりに注目されている小惑星です。メインベルト全体の1パーセント強の質量を持つ。
エウノミアは、引き伸ばされたように見えるが、かなり丸い体であり、4つの側面は曲率が異なり、平均組成が明らかに異なっているように思われる。そのため、連星である可能性が指摘された。しかし、これは否定されている。この天体は逆行性で、極は黄道座標 (β, λ) = (-65°, 2°) を指しており、10°の誤差がある。このため、軸の傾きは約165度である。
他の真の仲間と同様に、その表面は珪酸塩と若干のニッケル鉄からなり、非常に明るい。カルシウムに富む輝石やカンラン石、そしてニッケル鉄の金属が検出されています。分光学的な研究により、ユーノミアは異なる組成を持つ領域があることが示唆されている。
エウノミアは、3回ほど恒星を掩蔽しているのが目撃されている。平均対光度は+8.5等で、タイタンの平均光度とほぼ等しく、近日点での対光度では+7.9等にも達することがある。