1810年代の概要 年表と主要出来事・誕生・死亡・世界の指導者

内容

  • 1 イベント(年表)
  • 2 主な出生
  • 3 世界の指導者(1810年代に在位・影響力のあった人物)
  • 4 主な死亡

イベント(年表・主要出来事)

  • 1810年 — メキシコ独立戦争の始まり(ミゲル・イダルゴの「グリト・デ・ドローレス」など)。半島戦争(スペイン・ポルトガルでのナポレオン戦争の一局面)が続く。
  • 1811年 — 北米ではフロンティアでの衝突が続き、国内外の緊張が高まる。
  • 1812年 — ナポレオンのロシア侵攻(6月開始)。アメリカ合衆国とイギリスの間で〈米英戦争=War of 1812〉が勃発(1812–1815)。
  • 1813年 — ライプツィヒの戦い(諸国民の戦い、10月)でナポレオンが大敗。
  • 1814年 — ナポレオンが退位、エルバ島へ流刑(4月)。ブルボン復位(ルイ18世)。ウィーン会議が開始(1814–1815)。
  • 1815年 — 百日天下の後、ワーテルローの戦い(6月18日)でナポレオンが最終的に敗北。ヨーロッパの再編を目的としたウィーン会議が完了。
  • 1816年 — 1815年のインドネシア・タンボラ火山噴火の影響で「夏のない年(Year Without a Summer)」が発生し、世界的な気候異常と農作物不作を引き起こした。アルゼンチンが独立を宣言(7月9日)。
  • 1817年 — 各地で独立・民族運動が継続。欧米の政治・経済の復興が進む。
  • 1818年 — 英米間で1818年協定(北米の国境線などを確認)など国際秩序に関する取り決めが行われる。
  • 1819年 — 英国内では労働者・改革を求める運動が高まり、パートリオット運動の激化(例:パートルー事件など)。アダムズ=オニス条約(米西協定)の締結(1819年、フロリダの扱い等を巡る交渉)。

主な出生(1810年代に生まれた人物)

この10年間に生まれた人物のうち、後に国際的に知られる代表例:

  • フレデリック・ショパン(1810年生) — ポーランド出身の作曲家・ピアニスト。ロマン派音楽を代表する人物。
  • オットー・フォン・ビスマルク(1815年生) — プロイセン、後のドイツ統一を主導した政治家(初代ドイツ帝国宰相)。
  • エイダ・ラブレス(オーガスタ・アダ)(1815年生) — チャールズ・バベッジの解析機関について注記を残し、世界初のプログラマーとされることが多い。
  • ジョン・A・マクドナルド(1815年生) — カナダ連邦初代首相(カナダ政治に大きな影響を与えた)。
  • アレクサンドル2世(1818年生) — ロシア皇帝(後に農奴解放などの改革を行う)。

世界の指導者(1810年代に在位・主要な影響力を持った人物)

1810年代の国際情勢に大きな影響を与えた主な国家元首・指導者:

  • ナポレオン・ボナパルト(フランス) — 皇帝(1804–1814、1815に一時復帰)。ヨーロッパ戦争の中心人物。
  • ルイ18世(フランス) — 1814年の復位後、ウィーン体制の一翼を担った王。
  • アレクサンドル1世(ロシア) — 1801–1825在位。対ナポレオン戦争やウィーン会議で重要な役割を果たした。
  • フランツ1世(オーストリア) — 帝国の長としてウィーン会議で保守的な影響力を有した。
  • ジョージ3世(イギリス)/摂政ジョージ(後のジョージ4世) — 王位は維持しつつ、1811年より摂政(Prince Regent)による統治が行われた。
  • ジェームズ・マディソン/ジェームズ・モンロー(アメリカ合衆国大統領) — マディソン(1809–1817)は米英戦争時の大統領、モンロー(1817–1825)は「モンロー主義」など米外交に影響。
  • シモン・ボリーバル、ホセ・デ・サン・マルティン 等(ラテンアメリカの独立指導者) — スペイン植民地からの独立運動を主導。
  • ジェーチン(清)嘉慶帝(中国) — 清朝の皇帝(1796–1820)、対内外の政務を継続。

主な死亡(1810年代に亡くなった人物)

  • ロバート・フルトン(1815年没) — 蒸気船の実用化に貢献した発明家(米国での啓蒙者の一人)。(没年:1815年)
  • ミシェル・ネイ(ネイ元帥)(1815年没) — フランスの元帥。ワーテルロー後の反逆容疑で処刑(1815年)。
  • フランシスコ・デ・ミランダ(1816年没) — 南米独立運動の先駆者の一人。ネル・処遇の結果、1816年に没。
  • ジェーン・オースティン(1817年没) — イギリスの小説家。代表作に『高慢と偏見』など(没年:1817年)。
  • ウィリアム・ブライ(ウィリアム・ブライ船長)(1817年没) — 船長・海軍軍人、タヒチなどでの航海と歴史的事件で知られる(没年:1817年)。

補足と背景

1810年代は、ナポレオン戦争の終結とウィーン体制によるヨーロッパ再編、アメリカ合衆国の拡張と外交の確立、ラテンアメリカ諸国の独立運動の進展、そして自然災害(タンボラ噴火に伴う気候変動)が同時に起きた激動の時代です。軍事・外交・社会の大きな変化が、19世紀中盤の国家形成と国際関係の基盤を形作りました。

イベント

出生数

  • モルモン教徒 ジェームズ・ストラング(1813)
  • ジョン・A・マクドナルド カナダの初代首相(1815年)
  • エリザベス・キャディ・スタントン アメリカの女権活動家(1815年)
  • メアリー・トッド・リンカーン(米国大統領夫人
  • フレデリック・ダグラス 作家(1818)

世界のリーダー

死亡者数


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