エイミー・リン・ハーツラー(旧姓 リー、1981年12月13日生まれ)は、専門的にはエイミー・リーとして知られているアメリカのシンガーソングライターである。彼女はオルタナティブ・メタル・バンド「エヴァンセセンス」のリード・ボーカリストであり共同創設者でもある。クラシックの訓練を受けたピアニストであり、複数の楽器を演奏するマルチ・インストゥルメンタリストでもある。

生い立ちと音楽教育

カリフォルニア州川崎(訳注:出身地の表記は資料により異なる場合があります)で生まれ、幼少期からピアノの教育を受けて音楽に親しんだ。クラシック音楽の基礎を身につけたことが、その後の作曲や歌唱法、アレンジに大きく影響している。若年期から地元のバンド活動を経て、後にプロとしての活動へと進んだ。

キャリアと代表作

エヴァンセセンスの共同創設者としての活動が広く知られており、バンドの主要な作詞・作曲者として数多くのヒット曲を手がけた。代表作には世界的に知られるシングルやアルバムが含まれ、特に商業的成功を収めたアルバムはバンドを国際的に認知させた。バンド活動のほか、リーはソロでの楽曲提供、サウンドトラック参加、他アーティストとのコラボレーションなど多岐にわたる音楽活動を行っている。バンド内での立ち位置は強く、2007年半ば以降も唯一のオリジナルメンバーとして在籍を続けている。

音楽性と影響

リーの音楽的影響は非常に幅広く、クラシック作曲家から現代の先鋭的なアーティストまで多岐にわたる。具体例として、モーツァルトなどのクラシックに加え、ビョークポーティスヘッドダニー・エルフマンコーントーリ・エイモスといったアーティストが挙げられる。クラシック的なピアノの扱いとダークでドラマティックな表現を組み合わせたサウンド、そして幅のある声域(しばしばメゾソプラノ寄りと評される)を特徴とする。

受賞・評価

  • 2008年、ソングライターとしての功績に対して全米音楽出版社協会(NMPA 相当)のソングライター・アイコン賞を受賞した。
  • Hit Paraderの「Top 100 Metal Vocalists of All Time」で69位にランクイン。
  • VH1の「100 Greatest Women in Music」で49位にランクイン。
  • About.comでは「最も偉大な女性ロックアーティスト」の一人として評価されている。
  • 2012年、RevolverのGolden Gods賞でベスト・ボーカリスト受賞、同年Loudwire Music Awardsでは"Rock Goddess of the Year"に選ばれた。

社会活動・慈善

リーは公的な場での社会貢献活動にも積極的で、てんかんに関する啓発や支援活動に関わっている。てんかんに対する意識向上を目的とした「Out of the Shadows」というキャンペーンを立ち上げ、そのスポークスパーソンを務めるほか、若者のメンタルヘルス支援を行う「To Write Love on Her Arms」といった団体の支援・提唱も行っている。これらのコミュニティ・プロジェクトや社会的な取り組みが評価され、ユナイテッド脳性麻痺の「Women Who Care」昼食会において2012年のルエルラ・ベンナック賞の受賞者に選ばれた。

音楽以外の活動・影響

リーはファッションやヴィジュアル・アートの面でもファンやメディアから注目され、音楽活動以外でも影響力を持つパブリック・フィギュアとなっている。作詞作曲だけでなく、プロデュースやアレンジ、映像のコンセプト作りなど、作品全体のクリエイティブ面に深く関与している点も特徴である。

補足(ディスコグラフィの概要)

  • バンド名義での主要アルバム(例):世界的に成功したデビュー・アルバムやその後のリリース群により国際的評価を確立。
  • ソロ活動・コラボレーション:映画・ゲーム等のサウンドトラック参加や他アーティストとの楽曲共作などがある。

エイミー・リーは、その独特の声質と幅広い音楽的教養を背景に、メタル/ロック界だけでなくポピュラー音楽全体にも影響を与え続けているアーティストである。