ハリー・グレグソン=ウィリアムズ(Harry Gregson-Williams):映画・ゲーム音楽の英国作曲家|代表作:ナルニア、メタルギア、シュレック
英国出身の映画・ゲーム作曲家ハリー・グレグソン=ウィリアムズの経歴と代表作(ナルニア、メタルギア、シュレック等)を豊富な解説で紹介。
ハリー・グレグソン=ウィリアムズ(1961年12月13日生まれ)は、イギリスの作曲家、オーケストレーター、指揮者、レコードプロデューサーである。映画、テレビ、ビデオゲームのスコアを数多く手がけ、国際的に高い評価を受けている。
経歴
ロンドンで生まれ、若い頃から音楽教育を受けた後、ギルドホール音楽演劇学校(Guildhall School of Music and Drama)などで学んだ。キャリアの初期にはオーケストレーターやアレンジャーとして経験を積み、映画音楽界の第一線で活躍するようになった。ハンス・ジマーらと協働する場面もあり、映画・ゲーム音楽の制作において幅広い技術と豊かな表現力を示している。
作風・特徴
オーケストラ編成の壮麗さと電子音響の現代的なテクスチャーを組み合わせることが特徴で、感情に訴える主題(テーマ)の作り方に定評がある。合唱や民族楽器を効果的に用いるほか、サウンドデザインに近い音響処理を導入してドラマ性を高めることでも知られる。映画監督やゲームデザイナーと密に連携し、映像表現に寄り添うスコアを作ることを得意とする。
主な作品
- メタルギアソリッド シリーズ(ビデオゲーム) — ゲーム音楽分野でも早くから実績を積む。
- ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女と衣装だんす(The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe) — ファンタジー作品にふさわしい壮大なオーケストレーション。
- X-MEN オリジン:ウルヴァリン(X-Men Origins: Wolverine) — アクション映画向けのダイナミックなスコア。
- The Martian(邦題や訳として 火星の人 と表記されることもある) — 劇的かつ繊細なテーマで作品を支える。
- 「シュレック」シリーズなど — コメディ要素と感動を両立させる音楽で親しまれる。
受賞・評価
多数の映画・ゲーム音楽関連の賞にノミネート・受賞しており、業界内外で高い評価を受けている。メディアや批評家からは、映像のドラマ性を引き出す能力や、多様なジャンルを横断する柔軟さを評価されている。
私生活では、作曲家のルパート・グレグソン=ウィリアムズが兄にあたり、音楽家一家の一員として知られている。
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