ジェームズ・マティス

James Norman "Mad Dog" Mattis、1950年9月8日生まれ)は、アメリカ合衆国海兵隊の退役将官であり、第26代アメリカ合衆国国防長官であった。2017年1月20日、アメリカ合衆国上院はマティスの国防長官への指名を98対1の賛成多数で承認した。2010年8月11日から2013年3月22日まで第11代アメリカ合衆国中央軍司令官を務めたのが最後である。

2018年12月20日、マティスは2019年2月28日に退任する予定であることを発表した。しかし、トランプ大統領のアメリカの同盟国に対する処遇を批判した辞表を読んだトランプ大統領は、2018年12月31日にマティスの解雇を命じた。



幼少期

マティスは1950年9月8日、ワシントン州プルマンで生まれた。ワシントン州リッチランドで育つ。1971年、セントラル・ワシントン大学で歴史学の学士号を取得。



軍歴

マティスはCOIN戦略を遂行することで知られている。2010年8月11日にオバマ大統領がペトレイアス将軍の後任に任命するまでは、2007年11月9日から2010年8月まで米国統合軍司令部を指揮し、同時に2007年11月9日から2009年9月8日までNATO最高連合司令官トランスフォーメーションも務めている。それ以前は、イラク戦争で1海兵遠征軍、米国海兵隊中央司令部、第1海兵師団を指揮した。



アメリカ合衆国国防長官(2017年~2018年)

2016年12月1日、ドナルド・トランプ次期大統領は、マティス氏を次期政権における米国国防長官に指名することを発表した。米国上院で98対1の賛成多数で承認された。同日、マイク・ペンス副大統領によって宣誓された。

2017年4月5日、マティスはカーン・シェイクンの化学兵器攻撃を「凶悪な行為」と呼び、それ相応の扱いを受けると発言した。4月10日、マティスはシリア政府に対し、化学兵器を再び使用しないよう警告した。

マティス氏は、イエメンのシーア派反体制派に対するサウジアラビア主導の軍事作戦を支持する声を上げている。サウジアラビアへの米軍支援に関する制限を撤廃するようトランプ氏に求めた。

マティスは、ISISの敗北後も米国はシリアに残り、彼らが再集結しないようにすると主張していた。しかし、トランプは12月19日に米国のシリア撤退を発表。翌日、マティスはトランプに再考を促す説得に失敗し、辞表を提出した。マティスは辞表の中で、中国やロシアの権威主義的な支配を批判する一方で、同盟国を尊重しないトランプを批判した。この書簡を受け、トランプはマティスが退任する予定より2カ月近く早い1月1日にマティスの解雇を命じた。



私生活

マティスは生涯独身で、結婚したことがなく、子供もいない。その独身生活と戦争学への生涯の傾倒から、「戦士の僧侶」というニックネームがつけられている。




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