ラリー・キング(1933年生)|CNN『ラリー・キング・ライブ』の名司会者・インタビュアー
CNN「ラリー・キング・ライブ」の名司会者ラリー・キングの生涯と約40,000回の名インタビュー、政治家や大統領との軌跡を明かす完全ガイド。
ラリー・キング(Larry King、1933年11月19日生まれ — 2021年1月23日没)は、アメリカの作家、ジャーナリスト、放送作家で、20世紀後半から21世紀初頭にかけて国際的に広く知られたインタビュアーです。長年にわたり、ケーブル・ニュース・ネットワーク(CNN)で「ラリー・キング・ライブ」と呼ばれる毎晩のインタビュー番組の司会を務め、1985年から2010年まで同番組は放送されました。テレビと並行してラジオ番組も長く続け、2009年までウエストウッド・ワンのネットワークで放送されていました。それ以前は、相互ラジオで「ラリー・キング・ショー」と呼ばれるラジオ・トーク・ショーの司会を務めていました。彼は政治家、スポーツ選手、芸能人とのインタビューを数万回にわたって行い、その穏やかで聞き手に寄り添うスタイルと特徴的なサスペンダー姿で知られました。
経歴と特徴
キングはニューヨーク市ブルックリンで生まれ、長年にわたりラジオとテレビの両方で活動しました。彼のインタビューは攻撃的な切り込みよりも相手に話をさせることを重視する姿勢が特徴で、専門家・政治家・文化人・スポーツ選手など幅広いゲストを迎えてきました。ラリー・キング・ライブの初回放送は1985年で、以降長年にわたりアメリカ国内外で高い視聴率を誇りました。彼はジェラルド・フォード大統領以来、アメリカの全ての大統領とインタビューをしてきたことでも知られています(在任中あるいは退任後を含む)。
政治姿勢と出演番組
キング本人は政治的にはリベラルであると述べたことがありましたが、インタビューでは相手の話を引き出すことを第一にし、幅広い立場の人物を公平に扱うことを心がけていました。晩年にはインターネットやソーシャルメディア向けの配信やゲスト形式のトーク番組にも出演し、テレビ時代と同様に多くの対談を行いました。2013年からはロシアの英語放送局であるロシア・テレビジョン(RT)でのトーク番組Politickingを始めるなど、新しい媒体にも取り組みました。
健康・社会活動
キングは1987年に心臓発作を起こし、心臓病のある生活について2冊の本を執筆しました。自身の病気の経験をきっかけに1988年にラリー・キング心臓財団(Larry King Cardiac Foundation)を設立し、保険に加入していない人が治療費を負担できるよう支援する活動を行うなど、患者支援にも力を入れました。以後も健康問題や治療に関する公的な場での発信や啓発に関わっています。
私生活と評価
私生活では結婚・離婚を繰り返し、子どもが2人いるなど複雑な家庭歴がありました。業界内外からは、穏やかな語り口と相手に話させる力量を高く評価され、放送界への貢献は大きく、数多くの賞や栄誉を受けています。長年にわたる膨大なインタビュー記録と幅広いゲスト層により、米国のメディア史において重要な存在とされています。
死去と遺産
ラリー・キングは2021年1月23日にロサンゼルスで亡くなりました。享年87。死去後も彼のインタビューアーとしての手法や、対話を重視するジャーナリズムの姿勢は多くの後続の司会者やジャーナリストに影響を与え続けています。
初期の生活
キングはニューヨークのブルックリンで移民の両親のもとにローレンス・ライベル・ハーヴェイ・ツァイガーとして生まれた。父親はオーストリア出身、母親はベラルーシ出身。両親はともに正統派のユダヤ人であった。
私生活
ラリー・キングは8回結婚しています。彼の妻には次のような人がいます。
- フレダ・ミラー(1952年~1953年
- アネット・ケイ(1961年
- アリーン・エイキンズ(1961年~63年
- ミッキー・サットフィン(1963~67年
- アリーン・エイキンズ(1967-1972
- シャロン・ルポア(1976年~1983年
- ジュリー・アレクサンダー(1989年~1992年
- ショーン・サウスウィック(1997年より
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